ロシアの“最新ステルス戦闘機”「国内向けとしても優秀」と猛アピール! なぜ今になって? そもそも完成する可能性は!?

米国で進む二次元コード革命とは

ロシア国営メディアのタス通信は2026年6月2日、Su-75「チェックメイト」がロシア軍および海外顧客向けに開発されていると報じました。

低コストをウリにしている機体だが?

 ロシア国営メディアのタス通信は2026年6月2日、Su-75「チェックメイト」がロシア軍および海外顧客向けに開発されていると報じました。

 この情報は、ユナイテッド・エアクラフト・コーポレーション(UAC)のヴァディム・バデカCEOへのインタビューに基づくもので、同氏はサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)に先立つ取材の中で、「我々はロシア国防省と海外顧客の双方に向けて航空機を開発している。この航空機には大きな可能性がある。納入時期は顧客との協力状況や関心、目標によって変わる。国防省は最終製品のコスト削減を重視している」と述べました。

 これまでSu-75は輸出市場を強く意識した機体として紹介されてきましたが、今回の発言ではロシア国内向けの需要についても明確に言及されており、従来よりも国内運用を含めた位置づけが強調された形となっています。これまでの計画では、ロシア空軍ではSu-57が主力として優先されると見られていました。

 バデカCEOはまた、この機体の特徴として、機体価格および運用コストの低さを挙げており、「これは国防省にとって非常に重要な要素だ」と述べています。Su-57は双発エンジンを採用したステルス戦闘機であり、高性能である一方、構造の複雑さや生産規模の制約から運用コストが比較的高いとみられています。2014年3月にロシアが実施したクリミヤ侵攻や、2022年2月から続いているウクライナ侵攻(ロシアの呼称では特別軍事作戦)に伴う経済制裁などの影響もあり、部品調達や生産体制の面で課題を抱えており、そういった部分でもコスト増が指摘されています。

 Su-75は、米国のF-35のような第5世代戦闘機に対抗し、比較的低コストでステルス性能を備える機体として開発が進められています。当初は北アフリカ、中東、インド、東南アジアなどの輸出市場を主なターゲットとして想定しており、MiG-29やSu-27よりも低い運用コストを目指す構想とされていました。

 しかし、開発スケジュールは当初想定より大幅に遅れており、2023年頃の初飛行から大きくずれ込み2027年頃となっています。

 そのため現時点では多くの不確実性が残っています。その背景には、前述した制裁による供給網の制約や国際市場環境の変化、各国の独自開発や調達方針の見直しなどが影響していると考えられます。事実インドでは国産機体のステルス機の開発を強く意識するようになり、アメリカ製の機体が買えない事情がある国でも中国機の売り込みがあるなどの情勢の変化があります。こうした事情を鑑みて、「ロシア軍の要求にも足る機体である」と国内向けにアピールする狙いがあったとみられます。