トンネル内に“異世界”出現!? 珍しい「内部で分岐する新バイパス」まもなく通行開始へ 実は“国家的プロジェクト”の重要道路

約50年ぶり 小売業に迫る大改革

長野県が進める主要地方道の改良工事で、「トンネル内から分岐する」新トンネルの使用が始まります。

「トンネル内分岐」の新トンネルがついに使用開始

 長野県飯田建設事務所が進めている主要地方道「松川インター大鹿線」の新トンネルについて、2026年6月4日から通行が開始されます。既存のトンネルの内部から、バイパスとなる新トンネルが分岐する構造となり、2026年5月にはSNSで工事の様子がちょっと話題になりました。

 松川インター大鹿線は中央道の松川IC(長野県松川町)から東へ、大鹿村の国道152号を結ぶ路線です。天竜川支流小渋川沿いをゆく山道の趣ですが、リニア中央新幹線工事におけるトンネル発生土の運搬路線となっており、土運搬を行いながら見通し不良の解消や拡幅、防災対策としての改良が複数箇所で行われています。

 このうち大鹿村役場に近い「落合トンネル」の前後では、川沿いの落石危険箇所を回避する新しいトンネルが建設されています。2024年から掘削が始まったこのトンネルは、既存の「大鹿トンネル」(392m)のうち178mを利用しつつ、内部から888mの新トンネルが分岐する構造となり、全体では1066mとなります。

 新トンネル分岐部の前後は、「プロテクター」と呼ばれる門型の構造物でトンネル内壁を支えながら施工されました。5月中旬、飯田建設事務所は「分岐部のプロテクター撤去作業をしています 異世界が広がり驚かれるかもしれませんが…」と発信。26日には、プロテクターが撤去された分岐部の写真が公開され、2.6万回表示されています。

 そして6月4日夜からは、東行き(大鹿村方向)が新トンネルを、西行き(中川村方向)が大鹿トンネルに並行する旧道を走行するように交通切り替えが行われ、引き続き分岐部の施工が行われます。なお、大雨時は新トンネルで、晴天夜間(20~翌5時)は大鹿トンネル旧道でそれぞれ片側交互通行となります。

 なお、大鹿村で接続する国道152号は、土砂災害のため大鹿村から南、飯田市上村までの地蔵峠区間などが2021年から通行止めとなっています。三遠南信道や飯田市遠山郷方面には抜けられません。

【▶】マジでスゴイ!巨大「トンネルプロテクター」(動画でみる)