6月17日(木)、新感覚のフットボールゲーム『Copa City』が発売される。発売に先駆け、メディア向けに先行試遊会が開催され、元日本代表FWの佐藤寿人さんも参加した。
『Copa City』は、従来からあるプレイヤーが選手や監督になるものではなく、「試合を運営する側」にフォーカスした第三のフットボールゲーム。選手ではなく都市を操り、試合の舞台裏にある「メガイベントの物流やインフラ」に特化したゲームだ。
実際に試遊した佐藤さんは「あっという間に時間が過ぎてしまう」と、ゲームの没入感についてコメント。また、現役時代にはなかなか知ることがなかった試合運営を体験できるゲームについては「こんなに細かいことがあるんだと思った反面、スタジアム運営で多くの方々が尽力されてるんだってことを考えた時に、ずっとサッカーの世界にいる人間としてみたら、もっと知っとかなきゃいけないなと思いました」と裏側を知る良い機会にもなると言及。「やっぱり安全に試合運営ができてるっていうのは当たり前じゃないんだなっていうのは思いました」と、ピッチ外の協力もあって、試合が成り立っていることを感じたとした。
ゲームについてのトークも盛り上がる中、すでに発表されたFIFAワールドカップ2026に臨む日本代表についても試遊会で佐藤さんは触れてくれた。26名の名前を見ての率直な感想は「少し前の選手が多いというのは1つ驚き。ボランチの枚数が少なかったり、センターバックもケガがちな部分が少し不安な部分であります」とコメント。ただ、「自分はフォワード出身なので、ワールドカップの舞台で新たなスコアラーも見たい」と、前線の選手への期待も口にした。
その中で、代表歴の浅い塩貝健人と後藤啓介が招集されたことについては「代表活動の中で積み上げてきたものっていうのが、比較的重要視されていたんじゃないかという側面もあった」と語り、「これほどその代表キャップの数が少ない選手が、初招集から比較的短期間の中でメンバーに入ったっていうのは記憶にないかな」と、サプライズの1つであったと振り返った。
その佐藤さんが注目する選手の1人がエースでもあるFW上田綺世。「個人的にはやっぱり上田綺世選手には、本当にエールディヴィジであれほど得点を重ねてるということ。後半戦のところは少し苦しんだ時期もありましたけど、シーズン終盤に入って、しっかりワールドカップに繋がるような形で、得点をあげてきたというところも、いい状態でワールドカップに入っていけるんじゃないかな」と、25得点を決めてエールディヴィジで日本人初の得点王となった上田への期待も口にした。
期待するポイントについては「ポストワークというところ、前線起点になるところだけでなく、ボックス内で仕事をするっていうところ。そういった上田綺世選手の活躍に刺激を受けて、今回多く招集された9番(ストライカー)を務められる選手が刺激を受けて、ゴールを奪ってほしいなって感じます」と、上田の活躍だけでなく、刺激を受けた同じポジションの選手たちの奮起にも期待を寄せた。
現役時代には、広島で森保一監督に指導を受け、連覇を含む3度のリーグ優勝を経験した佐藤さん。当時と、現在の日本代表のチーム作りの違いについては「今の自分たちと、未来の自分たちをどう作っていくかっていうところは、クラブレベルでずっとトライ&エラーを重ねてきて、ちゃんと立ち返る場所を作っていた」と当時を回想。「代表でもそのあたりは変わらないと思う。ベースとなる部分というのは、この8年の代表活動中でも変わっていない」と語りながらも、「後ろを3枚にして、両翼ワイドのところに攻撃的な選手を配置する。これまでのスタンダードで言うと、そのウイングバックと呼ばれるポジションは比較的守備の選手がいて、攻撃のウイングタイプであったり、アタッキングサードでプレーできる選手をあそこに置くというのは、守備のリスクしかないというスタンダードな概念を少し変えてくれた。その辺りの引き出しは積み上げていると思うので、開幕に向けてブラッシュアップしてチーム作りをしていくと思います」と、さらなる成長した姿をW杯で見せてくれるだろうと期待を寄せた。
取材・文・写真:菅野剛史(サッカーキング編集部)