高速上で「車が立ち往生」! エンジン吹けない、ハザードもつかない…“正しい対処”できますか? 実は「レッカー来たあと」も注意!?

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季節の変わり目は、クルマが故障しやすい時期でもあります。路上で立ち往生してしまうこともありますが、実際に立ち往生してしまった場合の対処を“実践”しました。

まさか! 高速道路で「突然の異変」

 気温が急変化する季節の変わり目は、走行中のクルマのトラブルが増える時期でもあるとされます。特に高速道路でのトラブルは、行き交うクルマの流れも速くパニックになるかもしれません。

 では、実際に高速道路上で立ち往生してしまった場合、どのように行動したらいいのでしょうか。

 今回は友人の運転によって2人で埼玉県から長野方面へ向かう途中にトラブルが発生。その予兆は三芳パーキングエリア(PA)の手前で起こりました。突然クルマのオーディオから音楽が流れなくなったのです。

 おかしいと思い、助手席から友人のスマートフォンとオーディオの接続不良などがないかを確かめていると、ほどなく友人から「エンジンが吹けなくなった」との声が。

 ひとまず、一番左側の車線に寄りながら、ハザードを点けるよう友人に助言するも、「ハザードも作動しない」事態となりました。

 この時点で原因は、クルマの発電機であるオルタネーター関連のトラブルだと推測しました。オルタネーターの本体や配線に不具合が出ると、電装はもちろん、エンジンなどの機関部も動き続けることができなくなり、立ち往生を余儀なくされるのです。

 一番左側の車線を走っていると「三芳PAまであと3km」の看板が見えましたが、この時点でスピードは40km/h近くまで低下。後続車を考慮し、三芳PAまでの走行を断念してクルマを路肩に寄せ停止させました。

停車後に「まずやるべきこと」は?

 このように故障や事故によって路上で立ち往生してしまった場合、どう対処すべきなのでしょうか。

 JAF(日本自動車連盟)は、まず「ハザードランプを点灯させ、路肩に寄せるか、可能な限り広い場所まで自走する」「同乗者を避難させ、停止表示器材などを車の後方に置く」「ガードレールの外側に避難し、非常電話か携帯電話で救援依頼する」の3つが必要だと挙げています。

 ドライバーでクルマの所有者である友人は、まず停止表示板(三角板)をトランクから取り出し、クルマの後方へ速やかに設置しました。筆者は後続車を確認しつつ、すぐさま降車して車両の後方へと移動。万が一、後続車が突っ込んでも巻き込まれないよう、車両との距離を取りました。

 さらに、友人は加入している任意保険のロードサービスへ電話して、状況と現在位置を連絡しレッカーを依頼。筆者は三角板をより後ろへと移動させつつ、路肩のガードレール外側へ退避しました。ハザードが出せないため、そこから手を振るなどして後続車に注意喚起を行いました。

 また停止した直後、偶然にもNEXCOのパトロールカーがそばを通りがかりました。隊員は我々の後ろにパトロールカーを停めると、三角コーンを置きながら旗振りなどを開始し、友人へ状況を聞きに行きました。

 ほどなくして隊員は「ひとまず安全が確保できた」として次の現場へ向かっていきましたが、このとき三角コーンは「後ほど回収する」と置いて行ってくれました。

 友人もレッカー業者、そして入庫先の自動車整備工場と連絡が付き、我々は車両後方のガードレールの外側でレッカー車の到着を待つことになりました。立ち往生してレッカーを要請してから約40~50分後、業者が到着。状況を説明し、友人のクルマはレッカー車に積載されました。

「レッカーが来たあと」に注意すべき2点

 業者が到着して我々も安堵しましたが、対応はここで終わりではありません。高速道路を降り、クルマを修理工場に入庫するまでには、注意点が主に2つあります。

 ひとつは高速道路料金の精算です。故障で止まってしまったとはいえ、本線に入っているので、当然ながら通行料金を支払わなければなりません。特にETC専用ゲートやスマートICから高速を降りるはずだった場合、レッカー車に積まれたクルマ分の料金は、一度停車して支払う必要があります。

 今回は三芳PA内のスマートインターを利用して高速道路を後にしたため、業者にいったんETCカードを預け、ゲートで係員に問い合わせたうえで料金を精算しました。

 また高速道路に限らず一般道でも同様ですが、レッカー車が工場などに運べるのはクルマのみなので注意が必要です。

 ちなみに今回対応してくれた地元レッカー業者の方によると、連休の直後は繁忙期だそう。「連休中は各地で救援要請が相次ぎますが、ディーラーや工場も休みの場合が多いです。そうした場合、車両はレッカー業者の一時保管場所などで預かるのですが、連休が明ければ車両を入庫先へ搬送しなければならないため、業務が集中します」とのことでした。

 なお、帰宅後の友人からの連絡によると、故障したのはやはりオルタネーター本体だったようです。

 路上での立ち往生は、今日なかなか発生しないトラブルとも言えます。しかしイレギュラーな事態だからこそ、もし遭遇した場合は冷静に対処したいものです。特に周囲の安全確保や、停止表示器材の携行は必須。状況に応じて、警察や関係機関などへの連絡も忘れないようにしましょう。