アメリカ海兵隊は日本のメディアにFPVドローン操縦訓練を公開し、ドローン重視の方針を示しました。
沖縄の部隊がドローン教育課程を立案
2026年5月20日、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊第3海兵遠征軍は、キャンプ・シュワブ(名護市辺野古)においてFPVドローン・オペレーターの育成訓練を報道公開しました。
FPVドローンとは、機体に搭載されたカメラの視界をリアルタイムで受信し、「一人称(ファースト・パーソン・ビュー:FPV)」視点で操縦するドローンのことです。小型で安価なクアッドコプター型が知られており、ウクライナ戦争で急速に普及しました。
公開されたのは、ドローン訓練のうち初歩となる基礎課程「ベーシック・ドローン・オペレーター・コース」で、この日の訓練は地上に設置された複数の障害物内を、指示されたタスクに沿って飛行するという内容でした。
ポールの旋回や、ウィンドウ(窓)と呼ばれる四角い枠の通過など、一見すると曲芸飛行のような内容ですが、段階的に複雑になるタスクを通してクアッドコプターの飛行特性や、風の影響を理解し、操縦技術を向上させることが目的です。
ウクライナではFPVドローンが自爆攻撃に多用されていますが、訓練を指導する遠征作戦訓練グループ(EOTG)無人システム部門の責任者、ブラント・ウェイソン少佐は「たった1両の車両を攻撃するような場合、500ポンド航空爆弾や155mm榴弾砲を使うことなく、最小限の能力で精密攻撃が可能になる」と、その有効性を説明しました。また、それとともに災害時においては、交通の寸断された被災地の情報収集や救援物資輸送など、人道面での活用も可能だと強調していました。
EOTGによる一連のドローン訓練は、昨年(2025年)9月にヘグセス国防長官が打ち出したドローン重視の方針に基づき立案されたもので、本国での認定を経て隊員への教育がスタートしています。EOTGではさらにUSV(無人水上艇)の訓練も立案中としており、今後も無人装備の運用能力を急速に高めていく考えのようです。