JR九州は2026年春のダイヤ改正で、北九州空港の最寄り駅である朽網駅に停車する特急を増便しました。これにより博多・小倉方面からのアクセスが大幅に改善され、所要時間が短縮されています。
博多方面からの空港アクセスが時短
鉄道でのアクセスが困難だった「北九州空港」へのアクセスが、改善されそうです。2026年春のダイヤ改正でJR九州は、鹿児島本線の朽網(くさみ)駅に停車する特急列車を増便し、空港利用者の利便性向上を図っています。
これまで2025年4月から上下10本だった特急停車本数は、2026年3月14日の改正で上下16本へ拡大しました。これにより、博多・小倉方面から北九州空港へ向かう際の所要時間が短縮され、乗り継ぎのしやすさも向上しています。
北九州空港は海上空港のため、鉄道が空港ターミナルへ直接乗り入れていません。このため公共交通機関で同空港へ行く場合は、従来は小倉駅からの直通エアポートバス、もしくは普通列車で朽網駅まで移動し、そこから空港連絡バスへ乗り継ぐ方法が主流でした。特に博多方面からは、小倉駅で普通列車へ乗り換える必要があり、全体の所要時間はおおむね55~65分程度でした。
今回の改善では、博多駅から特急『ソニック』で朽網駅へ移動し、バスへ乗り継ぐことで、博多からの到達時間が大幅に改善されました。従来比で体感15分以上の時短となり、ビジネス利用や観光客にとって使い勝手が大きく向上したといえます。
また、道路渋滞の影響を受けやすい直通バスと比べ、鉄道を主体としたルートはスムーズな移動が可能です。
チケット購入もスマホで完結
利便性向上は列車本数だけではなく、チケット購入方法も大きく改善されています。
JR九州アプリの“QRチケレス”や九州MaaSアプリ“my route”を使えば、JRの特急券と朽網駅から北九州空港までの連絡バスがセットになったデジタルきっぷを事前購入できます。これまでのように駅で特急券を購入し、さらにバス運賃を別途支払う必要がなく、スマートフォンだけで移動準備が完結します。
今回のダイヤ改正は、鉄道単体だけでなく、空港までの接続を意識したものであり、北九州空港の利便性を向上させるものとなっています。また、新たな空港アクセス鉄道を建設するのではなく、既存の幹線鉄道と連絡バスを活用しながら、特急停車本数の増加とデジタルきっぷ導入で利便性を高めた今回の施策は、他の地方空港のアクセス改善策としても注目されそうです。