本格配備がスタートしたパトリアAMVが初めて下車戦闘を披露しました
機関銃の支援のもと、中央即応連隊が敵を制圧
2026年4月4日(土)、陸上自衛隊宇都宮駐屯地(栃木県宇都宮市)の記念行事において、陸上自衛隊の最新車両である「装輪装甲車AMV」が初めて戦闘展示に参加、搭載する12.7mm重機関銃M2により火力支援する姿を披露しました。
装輪装甲車AMVは、96式装輪装甲車の後継として2023年度予算から調達が開始され、昨年2025年から本格的に部隊配備がスタートしたばかりの車両です。
フィンランドのパトリア社が開発した8輪駆動の戦闘車両ですが、自衛隊向け車両は日本製鋼所によってライセンス生産されています。96式が歩兵携行火器への防護力しか持たないのに対して、AMVはモジュール式装甲を備え、対戦車地雷の爆発から乗員を保護できるほどの高い防護力を誇り、車両サイズも96式と比べてはるかに大きなのが特徴です。
戦闘展示を披露したのは、同駐屯地に所在する「中央即応連隊」です。略して「中速連」とも呼ばれるこの部隊は、国際貢献活動における先遣部隊や、緊急時の即応部隊としての役割を持ち、陸上自衛隊の精鋭として知られています。
AMVは、即応性の高い部隊から優先的に配備されており、現在までに中即連のほか、北部方面隊第2師団に属する第3即応機動連隊と西部方面隊第8師団に属する第42即応機動連隊などへの配備が確認されています。中即連には、すでに3両のAMVが導入されており、今年度中にはすべての96式装輪装甲車を置き換える予定のようです。
なお、中即連で使用されていた96式装輪装甲車は、このあと北海道の部隊へ送られるとのことです。配備開始から30年が経過した96式は稼働率が低下しており、配備が早かった北海道の部隊では顕著であるとも聞きます。これらを補完するための措置と思われます。AMVは派生型も含めて810両の大量調達が見込まれており、今後急速に96式を置き換えていくことになるでしょう。