アトレティコが見せる“猛追”のリーグ戦6連勝…されどシメオネ監督「改善の余地は大... アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、バルセロナ戦の前日会見に出席した。1日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 シーズン開幕直後は出遅れたものの、ラ・リーガ第9節オサスナ戦を皮切りにリーグ戦6連勝、公式戦でも7連勝と巻き返しの勢いを加速させるアトレティコ・マドリード。4位に浮上するとともに、気づけば首位バルセロナとの勝ち点差は『3』と、ついに射程圏内に捉えている。 そんななかで2日、前倒し開催となる第19節でバルセロナとの直接対決に臨むアトレティコ・マドリード。敵将であるハンジ・フリック監督が、「彼らはヨーロッパでもトップクラスのチームのひとつだ。夏の移籍市場でクオリティが向上した。攻守両面で素晴らしい」と賛辞を口にしていたなか、前日会見に出席したシメオネ監督は、「他人の意見には決して口出しするつもりはないよ。褒め言葉は気持ち良いけど、改善できる点はこれからも努力していく。我々が示している現状以上に、改善の余地は大きいんだ」とまだまだ満足していないことを明かした。 また、チームが好調を維持するなかで迎えるバルセロナ戦だが、“チョロ”は「私が予想する展開は、非常に明確だよ。彼らの攻撃力は強力かつ、個々のスキルにおいても優れている。我々もその点で強くなければ、太刀打ちできないだろう」と難しい試合になると語った。 以前、バルセロナが体現するスタイルを「素晴らしい」と称賛したシメオネ監督。改めて、印象を問われた同指揮官は、「誰もが同じような見方をしているように、彼らは独自のスタイルと戦略を示してきたチームで、それを変えることもしない。攻撃力、ハイライン、そして多彩なバリエーション…それが、大きな成果をもたらしている」としつつ、「だから我々は、彼らを最も不利な状況に追い込み、ダメージを与える必要がある」と述べている。 2年連続の大型補強を経て、ついに噛み合い始めたチームの真価が問われる、敵地『カンプ・ノウ』での一戦。優勝争いの最前線が見えてきたロヒブランコスは、ここでさらに肉薄することができるのだろうか。 … 12/02 19:05 サッカーキング
「イニエスタのゴールは全員によるもの。来年のW杯で…」 スペイン黄金期の“生き証... 昨年12月に現役を引退したヘスス・ナバス氏が、スペイン紙『アス』が贈る『AS生涯功労者』を受賞した。 先月に40歳の誕生日を迎えたナバス氏。プロキャリアの大半を過ごしたのは、生まれ故郷のクラブであるセビージャで、“亡き友”アントニオ・プエルタ氏の意思とともに『サンチェス・ピスフアン』を駆け抜け、4度のヨーロッパリーグ優勝(前身のUEFAカップも含む)をはじめとした計8タイトルを獲得した。一方、キャリア晩年は股関節痛や腰痛に悩まされ、一度プレーすれば2、3日は動けなくなるほどだったという。そして昨年12月、当初の引退時期を半年間後倒した同氏は、39歳で惜しまれながらスパイクを脱いだ。 そんななかで2日、スペイン紙『アス』が贈る『AS生涯功労者』を受賞したナバス氏。「これまでに成し遂げてきたことすべてと、その後のことも誇らしく思う」と自身のキャリアを振り返った同氏は、「穏やかに過ごせているよ。結局のところ、それが私の在り方であり、今の自分がある理由。みんなからの愛情は素晴らしいものだった。このキャリアを築くことができたことを、すべての仲間に感謝している」と改めて感謝を口にした。 また、スペイン代表で通算56キャップを保持するナバス氏は、FIFAワールドカップ26に臨む“後輩たち”に願いを託す。南アフリカW杯とEURO2012の優勝を経験すると同時に、その黄金時代を知る“最後の生き証人”として、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるチームでもプレーした同氏は、「イニエスタのゴールは、チーム全員によるものだった。私たちは素晴らしいチームを作り、ピッチ内外でベストを尽くした」と回想しつつ、「そして今、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督がいる。選手たちの能力を最大限に引き出すことができる人物だ。来年のワールドカップで、それを繰り返すことができることを願っているよ」と覇権奪還への期待を寄せている。 スペイン代表史上最多のタイトル保持者(EURO2度、W杯1度、UEFAネーションズリーグ1度)となるナバス氏。2つの時代を生きた“妖精(愛称)”の願いは、現実になるのだろうか。 … 12/02 16:39 サッカーキング