ももち、橋本奈々未の影響は大きい!? 現役アイドルの“卒業即引退”の流れが止まらない

先月いっぱいで人気アイドル“ももち”こと嗣永桃子さんが芸能界を引退、また春には乃木坂46の橋本奈々未さんが芸能界を引退しました。
昨年発表され、大きな話題となったこのトップアイドルたちの完全引退は、あとに続くアイドルたちにも卒業後の進路の考え方として大きな影響を与えたのか、その後も一線で活躍していた現役アイドルが卒業後即芸能界引退するケースが続いています。この流れについて考えてみたいと思います。
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℃-ute萩原舞、アプガ佐藤綾乃、フェアリーズ藤田みりあなど引退を発表するアイドル続々
ももちが引退したのが6月30日。その半月前には、同期の℃-uteがさいたまスーパーアリーナ公演をもって解散しました。その最年少メンバーだった萩原舞さん。グループ卒業と同時に芸能界も卒業。卒業後は「海外に行って英語をしゃべれるようになりたい」と語っていました。小学生の頃から活動している芸歴15年のベテランアイドルですが、現在まだ21歳。新たな人生をスタートさせるには、決して遅くないタイミングでしょう。
℃-uteが所属していたハロー!プロジェクト、その研修生“ハロプロエッグ”出身のアップアップガールズ(仮)のメンバー・佐藤綾乃さんは、今秋グループを卒業、同時に芸能界も卒業します。佐藤さんは、歌やダンス以外にも、ステージ衣装をコーディネートしたり作詞も手掛けるなど、メンバーの中でもひときわ多才な面を見せていました。小さな頃から人を楽しませることが好きで、今後も「人を笑顔にできる職に就きたい」という彼女。アイドル活動で得たエンターテインメント性を新たな道でもいかんなく発揮してもらいたいものです。
フェアリーズのメンバーだった藤田みりあさんは、今年1月にグループを卒業、芸能界を引退しました。芸能活動を通して、さまざまな人との出会いを通し、芸能以外の道にも興味を持ったとのことで、進学し、次の道を模索していくようです。
HIPHOPアイドルユニットとして注目度をアップさせているリリカルスクールは、今年2月、メンバー編成を変更し、一気に新体制となりました。それを機に、グループを初期から支えてきたメンバーのayaka(大部彩夏)さんは芸能界を引退しました。またREADY TO KISSで結成以来グループを支えてきた野田仁美さんも先月をもってグループ卒業と同時に芸能界を引退しました。
“女優”“ソロ歌手”…人気アイドルの卒業後の道は険しい “普通の女の子”も大きな選択肢
アイドルに戦国時代と言われるようになり、はや10年近く。アイドルグループが飽和状態で、“元アイドル”という肩書きの女性は今や何百人にも及ぶことでしょう。ですがその大半は、あまりメディアに出る機会がない無名アイドルたちで、そういった人はもともとアイドル卒業=芸能界引退で、一般人として就職する人、別の夢ができそちらの道で頑張る人が大半でした。
その一方、メジャーなアイドルでは、その人気や事務所の力を生かし、芸能界で次のステップへ進む人が多く、なかでも特に多いのが「女優」活動の道。アイドル時代からドラマや映画に出演し、その楽しさに触れ、第二の人生として演技に本格的に取り組みたいという人も多いようです。前田敦子さん、大島優子さんをはじめAKB48卒業生で女優活動をメインにしている人も多いですし、先月解散した℃-uteでは矢島舞美さんや中島早貴さんも女優活動を本格的に始めるようです。
ただ女優活動といっても、人気のドラマや映画にコンスタントに出演できるようになったり、その演技力が多くの人に認められる存在になるには簡単な道ではありません。また音楽を極めたい人で、ソロや新たなユニットで歌手活動を続ける人も少なくはないですが、こちらの道でもグループ在籍時と同じスケールで人気を維持できる人はごく一部です。
そんななか、比較的タレントとしてのポジションをアップさせるのは、トークがうまかったり、キャラクターが面白くてバラエティ番組で活躍できる人。テレビに出続けることで好感度がアップし、CMが増えていくというパターン。元モーニング娘。の藤本美貴さんなどがこれにあたりますが、それはごく一握りの人に限られます。
そんな厳しい状況のなか、アイドルがグループを卒業する年代である、18歳くらいから20代半ばというのは新しいことを始めるには決して遅くない年齢。歌や演技などで一線で活躍できる自信がある人や、たとえグループ時代の人気を維持できなくてもマイペースに自分のやりたいことを追究していければという人は、芸能界に残るという選択肢を選ぶと思いますが、それ以外では新たな道を考えることは、その年代の女性にとって賢明な選択と言えるかもしれません、
そういう意味では、卒業後もソロとして活動できたであろう、アイドルのトップランナーたちが、“芸能界引退”という選択を見せたことは、あとに続くアイドルたちにとって有意義なことだと言えるのではないでしょうか。
また恋愛を意識するような相手ができた場合、事務所などの“恋愛禁止”の決まりがあろうとなかろうと、ファンと直接接して、その対価としてCDやグッズを買ってもらうというのがメインとなっているアイドルの活動をしていると、なかなか恋愛に対して二の足を踏んでしまうもの。それはグループを卒業しソロで活動しても、ファンとの接触イベントがメインの活動の一つとなっている人は同じことです。“仕事と恋愛、どちらを選ぶ?”ではないですけど、恋愛を優先に考えることも、一つの生き方じゃないでしょうか。
自分の推しがいきなり引退するのもおかしくはない時代  会える時に時間を惜しまず会っておこう彼女たちを応援するファンの立場で考えれば、アイドルグループはそう遠くない将来に解散したり、そのメンバーがグループから卒業することはある程度想定していると思いますが、完全に芸能界を引退してしまうまでは想定していない人も多いでしょう。好きなアイドルに当たり前のように直接会えるような現在のアイドルシーン。でも決して当たり前のことと思わず、会えるうちに会いに行きましょう。
自分の“推し”のアイドルが、1年以内に卒業~即引退しても、その時に公開しないように、会える時に会いに行くのがよいのではないでしょうか。
文/田中裕幸

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