妊娠中の仕事はストレス?注意するべき点と解消法について

妊娠をすると今までの身体とは違い、体調、精神面にも変化がみられます。「妊娠は病気ではない」と言うものの、個人差はある中で少なくとも体調が優れない時期もあるでしょう。仕事は、自分の身体は後回し、当たり前のように仕事優先を強いられます。周りが気遣ってくれても、あくまでも社会的責任を全うするのは自分自身。変わりゆく体や心とつき合いながら仕事をためには、どのように過ごせばよいのでしょう?

妊娠中の仕事はストレスになるの?

そもそも体調が万全でない時に仕事に行くことはストレスの要因に。悪阻が落ち着いても、大きなお腹で通勤するのも一苦労になってきます。お腹が大きくなればなるほど動きもゆっくりになり、妊婦特有の眠気も増して仕事の効率が下がるケースも。また、ホルモンバランスの関係で気持ちのアップダウンが激しくなるなど、普段は気にならなかったことにストレスを感じるようになります。喫煙所の前を通る時や、風邪をひいている人のそばで仕事をすること、重い荷物を持った外出、長時間の会議など、いつもの日常が妊婦にとってはストレスに感じ敏感になります。「仕事場が自分に合わせることはない」と割り切って自らがその場に合わせて対処していかなくてはなりません。

妊娠中に仕事をする際の注意点とは?
仕事をしていると、体の声に気づかず無理をしてしまいがち。まずは出来るだけ休める時はしっかりと休みましょう。妊娠中は免疫力が下がる上、飲める薬にも限りがあるので風邪などの感染症には最も注意を払い、タバコによる副流煙も避けましょう。できるだけマスクなどを日常に、健康な体を維持することをおススメします。デスクワークなど長時間座っていることが多い人は、いつもに増して足のむくみが気になるようになります。お腹や足首などの圧迫が少ない服を着、体を冷やさないようにしましょう。また、お腹が大きくなるとトイレも近くなります。頻繁にトイレへ行くことに抵抗があっても、我慢せずできるだけトイレへ行きましょう。動きもゆっくりになるので、時間にゆとりを持った行動を心がけ、焦りや憤りといったストレスをためないようにしましょう。

妊娠中は適度に休憩を取る必要がある

疲れやストレスを感じると、血液の循環が悪くなり赤ちゃんへ十分な栄養が届かなくなります。そうならないためにも、妊娠中はできるだけ体や心の負担を減らしたいもの。そのためにも休める時は休み、エネルギーを常にチャージするつもりで過ごしましょう。お腹が大きくなり、その分赤ちゃんにも栄養を分け与えるわけですから、普段よりも疲れやすい状態です。1日頑張って2日寝込む、そんなことにならないためにも規則正し生活を心がけ、のんびりと過ごしましょう。

妊娠中の仕事ストレス解消方法
仕事というのは、少なからずそれ自体ストレスを感じるものです。仕事場は妊婦仕様にはなっていません。自らストレスの原因となるものには近づかず、防ぐことです。マスクをしたり、常にブランケットや靴下を常備するのもおススメです。また、仕事場で今の体調や気分を気兼ねなく話せる人を作っておくと良いでしょう。体調の変化で仕事を休まなくてはならない日も、様子を知っているだけで相手の理解も変わってきます。できるだけ安定した体調を維持するためにも、オフの時間や休日、予定を詰め込まずのんびり過ごしましょう。また、初めての妊娠は「良い」と言われるものを試したくなります。ところが、すべてを鵜呑みにしてしまうと、情報に振り回されてかえってストレスになることもあります。無理なくできそうなことから取り入れ、出来ない自分を追い込まないようにしましょう。

身体を動かす
妊娠中は体重のコントロールもストレスの対象になります。妊婦健診では、体重管理を厳しく指導する病院もあるほどで、安産や産後の体型戻しにもできるだけ大幅な体重増加は避けたいところです。そこで、食べられないイライラを募らせるくらいなら、思い切って身体を動かしましょう。安産には適度な体力作りは必要です。ウォーキング、ヨガ、マタニティビクスなど続けやすいものを選んで取り組んでみましょう。身体を動かすことで気持ちもリフレッシュしストレス発散にもなります。ママの体が喜ぶことはお腹の赤ちゃんにとっても嬉しいことです。無理なく続けられ、自分に合ったものを見つけてみましょう。

友人と会う
人に話すことで考えがまとまったり、悩みも案外気にすることはなかったと心の整理に役立ちます。妊娠中のストレス発散にも、気の置けない友人と大いにおしゃべりを楽しみましょう! たわいもないことで笑って話すことで、セロトニンが分泌します。セロトニンとは別名幸せホルモンと言われ、ポジティブな思考やゆっくりとした呼吸を促します。女性同士ならではの会話に大いに華を咲かせ、思い切り笑って発散しましょう。

まとめ
妊婦期は体や心の変化が伴う時期ですが、仕事場は妊婦基準ではありません。その点において妊婦になって初めて気づくことも多く、「自分の身は自分で守る」意識も強まります。感染症の予防にマスクをし、体調管理の上でも冷えやむくみには十分気を付けましょう。お腹が大きくなるにつれ、体への負担も増えるので、できるだけ休息をとりストレスをためない生活を心がけることも大切です。そのためにも好きな運動や気の置けない友人とのおしゃべりで息抜きをし、10か月の妊婦生活を快適に過ごしましょう。(文・森 初世)

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