富山湾の宝石の美味しさを堪能できるシロエビの天ぷら

平成8年に富山県のさかなとして選定されたのが、ブリ、ホタルイカ、シロエビです。ほのかなピンク色を帯びた透明感のあるシロエビは、波間にきらめく姿がまるで宝石のように見えることから、富山湾の宝石とも称されています。国内でシロエビを漁獲できるのは、富山湾のみとなっていて、毎年春から冬の初め頃にかけて、底地引網で獲られます。

優しい甘味を持つとろけるような身が特徴のシロエビは、刺身や寿司ネタとして生のままで楽しむほかに、様々な調理法で味わうことができます。なかでも人気があるのが、シロエビの天ぷらです。味はもちろんのこと、殻ごとカラリと揚げて食せるので、殻に含まれるカルシウムをしっかり摂取できるところも魅力です。シロエビのみを天ぷらにして味わうのも美味しいですし、三ツ葉や玉ねぎなどと共にかき揚げにしても風味豊かに味わえます。

天ぷらをそのままおつまみやおかずとして食べるほか、天丼に仕立てた物も高い人気を誇っています。最近では、名産品を提供する道の駅などで、ハンバーガーのバンズにシロエビのかき揚げを挟んだシロエビバーガーも登場し、若い世代を中心に注目を集めています。

富山ならではの味覚として愛されるシロエビは、北陸の物産展などで目玉商品として登場する機会も増え、その知名度はますます上がっています。

[写:hiyang.on.flickr@fliker]