糸魚川のイカ料理

北陸新幹線が開通し、都心からのアクセスが向上した新潟県糸魚川市。不幸にも大火災のニュースで全国的に有名になってしまいましたが、糸魚川市は「親不知」という景勝地やヒスイの産地として知られており、ジオパークにも登録されている自然豊かな地域です。

名物は糸魚川で取れる真イカを使ったイカ料理です。最近になって、ご当地B級グルメ”糸魚川ブラック焼きそば”を開発し、地域の活性化を図っています。”ブラック焼きそば”はイカスミがふんだんに使用され、初めて食べるときには真っ黒な見た目に圧倒されます。店によって異なる味付け・具材で、何度も楽しむことができるところが魅力です。駅ビルにも”ブラック焼きそば”の店が出店しているため、観光客にも人気です。

しかし、イカ料理はこれだけではありません。駅を出て少し歩けば、古き良き雰囲気のある食堂がいくつかあります。ある食堂では、イカの刺身をごはんが見えなくなるまで載せ、卵黄と刻みのりを添えたイカ丼を中心とした定食を出しています。非常にシンプルな料理だからこそ、イカ本来のおいしさを感じることができる逸品です。スーパーなどで売られている、普段食べているイカと比べ、食感はコリコリとしつつ噛み切りやすく、イカ特有の風味が強く、しっかりとした甘みがあります。新鮮な状態で出すことができる、地元ならではの味覚です。定食にはイカの塩辛もついていて、繊細な味の刺身と味の強い塩辛のコントラストにさらに魅了されます。それでいて値段はリーズナブルであり、総合的にも大変満足できます。

火災でもジオパークでもなく、”イカ料理で有名な糸魚川”と認識されることが待ち遠しくなるような素晴らしい味覚です。

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