72年走った2両が「テーマパーク入り」 京成グループから県内企業へ無償譲渡 筑波山ケーブル

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筑波観光鉄道は、新車両の導入に伴って引退する5代目「筑波山ケーブルカー」を、広沢商事へ無償譲渡すると発表しました。

多くの節目も経験した「緑と赤」の車両

 京成グループの筑波観光鉄道は2026年11月4日、5代目「筑波山ケーブルカー」の車両を、茨城県筑西市の複合テーマパーク施設「ザ・ヒロサワ・シティ」を運営する広沢商事へ無償譲渡すると発表しました。

 筑波観光鉄道は1925(大正14)年10月に、「筑波山鋼索鉄道」として開業しましたが、戦時中に不要不急路線として一時廃止に。戦後の1954(昭和29)年に営業を再開し、同時に新型車両を導入しています。

 以来、この車両は客車のリニューアルなどを繰り返しつつ使用が続けられましたが、筑波観光鉄道はことし9月、客車だけでなく台車部分を含む全体を刷新した新型車両の導入を発表。戦後の営業再開以降、およそ72年ぶりに車両を抜本的に更新し、2027年2月に運行を開始する予定です。

 これに伴い、現行車両である「わかば」「もみじ」の2両は、2027年1月11日をもって運行を終了しますが、「筑波山ケーブルカー」の歴史を残すための取り組みとして、このたび広沢商事への無償譲渡が決定しました。

 これらの車両は、通算5代目の車両として2005(平成17)年にリニューアルされたもの。リニューアル同年には「つくばエクスプレス」開業により利用客が増加したほか、2015(平成27)年には「土木学会選奨土木遺産」に認定されるなど、多くの節目を経験した車両だといいます。

 2両は譲渡後、「ザ・ヒロサワ・シティ」内にある「ユメノバ」にて展示される計画です。「ユメノバ」は陸・海・空・宇宙の乗り物が集められたテーマパークで、鉄道車両のほか、クラシックカーや航空機なども展示されています。なお展示開始の時期は、新車両の運行開始と同じ2027年2月中旬の予定です。