トランプ政権、強硬路線強化か=選挙大敗で右派要職抜てき

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 【ワシントン時事】米中間選挙で与党共和党が大敗を喫したことを受け、トランプ大統領が強硬右派として知られるミラー大統領次席補佐官を首席補佐官に抜てきした。政権立て直しに向け路線修正を図るのではなく、強硬姿勢を一段と強めるとの見方が出ている。
 トランプ氏は6日、ワイルズ大統領首席補佐官が退任することに関し「変化を起こしたかった」と記者団に語った。ミラー氏はX(旧ツイッター)で、野党民主党を念頭に「トランプ氏は米国を破壊しようとする者から国を救ってきた」と主張。「全身全霊を懸けて闘う」と強調した。
 ワイルズ氏は奔放な言動を繰り返すトランプ氏に自制を促し、対イラン軍事作戦でも選挙戦に及ぼす影響を指摘していたとされる。これに対し、ミラー氏は「米国第一」主義の政策を推し進めてきた中心人物。特に、不法移民の大規模な取り締まりや、「多様性、公平性、包括性(DEI)」政策撤廃などの旗振り役を務めてきた。
 歯止め役のワイルズ氏が退き、ミラー氏が政権運営の要を担うことで、強硬路線が加速する見通しだ。ワシントン・ポスト紙は「政権の政策路線がさらに右傾化する可能性が高い」と指摘した。
 トランプ氏は来年1月、民主党が上下両院の多数派を握る新議会との対決を強いられる。ただ、ロイター通信によると、ミラー氏は移民規制や関税、連邦予算などで大統領権限の行使をどこまで拡大できるか検討を重ねた。議会の承認を得ずに大統領令などで政策を推進する意向とみられる。
 民主党上院トップのシューマー院内総務はXで、ミラー氏について「野蛮で非人道的な政策を立案した人物で、最悪の人選だ」と批判。同党下院トップのジェフリーズ院内総務はすぐに解任すべきだと訴えた。 
〔写真説明〕米大統領首席補佐官に抜てきされたミラー次席補佐官(左)=8月6日、ワシントン(AFP時事)