民主派・黄之鋒氏に懲役10年=「外国勢力と結託」、収監長期化―香港

「中東依存」原油対策で注目企業

 【香港時事】香港高等法院(高裁)は5日、外国勢力と結託して国家の安全に危害を加えようとしたとして、国家安全維持法(国安法)違反の罪に問われた民主活動家の黄之鋒氏(30)に懲役10年を言い渡した。黄氏は別の国安法事件で服役中で、収監が長期化する。香港では民主派への有罪判決が相次いでおり、欧米など国際社会からの批判がさらに強まりそうだ。
 判決は、黄氏が2019年の大規模反政府デモのさなかに、欧米諸国の要人らと会談し、中国や香港への制裁を呼び掛けたと指摘。実際に制裁が科されたことを問題視した。
 また、国安法が施行された20年6月以降も、英国に亡命した民主活動家の羅冠聡氏らと活動を継続したことから、事件の「首謀者」だと認定。「刑罰は犯罪の重大性に見合ったものでなければならない」と主張した。黄氏側は今年9月の公判で、起訴内容について争わず、減刑を求めていた。
 木原稔官房長官は5日の記者会見で、黄氏の判決を受け「一国二制度への信頼を損なわせる事態が続いている。香港市民の権利や自由が尊重されるよう求める」と述べた。
 黄氏は14年に起きた民主派による大規模デモ「雨傘運動」のリーダーの一人。24年11月にも、立法会(議会)選挙の民主派候補調整の「予備選」に参加した国安法違反の罪で懲役4年8月を言い渡された。逮捕後の拘束期間も算入の上、来年1月に刑期を終える予定だった。 
〔写真説明〕香港の民主活動家、黄之鋒氏=2019年、香港(AFP時事)