米巨大IT5社、全社増収=アルファベットなど2社減益―7~9月期

「中東依存」原油対策で注目企業

 【シリコンバレー時事】米巨大IT企業5社の2026年7~9月期決算が2日、出そろった。全社が前年同期比で増収を確保したものの、グーグル親会社のアルファベットとアマゾン・ドット・コムの2社は減益となった。巨額の人工知能(AI)投資への懸念が再燃する中、投資加速に前向きな発言も相次いだ。
 アルファベットとアマゾンに、マイクロソフト(MS)を加えた3社は、旺盛な企業のAI需要を背景にクラウド事業が大幅に成長。事業単体の売上高はアルファベットが前年同期比倍増となったほか、アマゾンは39%増、MSも48%増だった。
 一方、アルファベットは保有株式に関する損失で純利益は25%減。また、主力の検索連動型広告の成長鈍化などで業績は市場予想を下回った。アマゾンも、前年巨額の営業外収益があった反動で2%減益になったほか、米メディアによれば、AIインフラなどへの設備投資が市場予想より膨らんだ。AIへの巨額投資回収を巡る懸念もあり、2社とも決算発表直後に株価は急落した。
 それでも、AI投資への意欲は衰えていない。アマゾンのジャシー最高経営責任者(CEO)は電話会見で「魅力的なリターンが見込まれるため、27年にはより多くの支出を行う」と明言。アルファベットも27年に「設備投資が大幅に増加する」との見通しを示した。
 メタ(旧フェイスブック)は自律的に人間の作業を代行する個人向けのAIエージェント「ミューズ」の利用が好調で、売上高は四半期として過去最高を記録。AIへの投資も「引き続き積極的に進めていく」としている。
 アップルは主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などが好調で、増収増益を確保した。ただ、世界的なメモリー半導体の価格高騰が業績を下押しした。