タイムズカーの情報漏洩問題をうけ、レンタカー会社に個人情報取扱いの「総点検」が指示される中、ニコニコレンタカーが公式アプリでの運転免許証画像の事前登録機能を廃止しました。
ニコニコレンタカーが動いた!
格安レンタカーとして知られる「ニコニコレンタカー」(木村孝広社長)は2026年10月27日、公式アプリ「ニコパス」での運転免許証画像の事前登録機能を廃止しました。免許証画像データの保持を取りやめ、店舗でレンタカーを貸渡す当日に、店舗受付で運転免許証を確認する方法に一本化します。
今後は、ニコパスから予約した場合も、利用当日に店舗の受付で運転免許証を提示する必要があります。この措置はウェブサイトに掲載したほか、会員に通知。同社はすでに、保持していた免許証画像データの削除を完了したとしています。
この措置はセキュリティ対策強化の一環で、これまでに同社から情報漏洩は確認されていません。外部不正アクセスによる個人情報の漏洩の影響に先手を打ちました。
2008年12月創業の同社は、2020年8月からiPhone、Android向けに、公式予約アプリ「ニコパス」の運用を始めました。このアプリには、運転免許証画像の事前登録機能がありましたが、運転免許証の確認方法の変更により、この機能も廃止します。
「ニコパス」を使うことで複数店舗の空車状況を確認できるほか、事前に免許証情報を登録しておくことで、店頭での受付は最短3分、当日の出発手続きは車両チェックのみで済むという貸渡し手続きの簡略化が図られました。
登録した画像データは、会員自身が消去することはできませんでした。貸渡し手続きの簡略化は、同社にとっても事業コストを削減することができることから、「ニコパス」の事前決済による料金を設定して、手軽さを訴えるなど普及に努めてきました。
また、店舗によっては、提示された免許証のスキャンを行っていました。この時の画像データも、「削除した」(レンタス・フランチャイズ事務局)と話します。
今回の措置は、利用者にとっても利便性がアプリ以前の方式へ逆戻りすることになりますが、同社は「お客様の大切な個人情報を保護し、より安心してサービスをご利用いただくための変更」として、理解と協力を呼びかけています
国土交通省モビリティ推進課は、免許証画像情報の保持など不必要なデータ管理の総点検を、全国レンタカー協会を通じて要請しています。ニコニコレンタカーは店舗数で業界最多、全国に約1500店を展開する格安レンタカー最大手のレンタカーネットワークです。こうした大手が免許証画像を手放していくことで、レンタカー業界の個人情報取り扱いにも、大きな変化が生まれています。