アクアラインで成功したETC時間帯別料金「神奈川でも導入」へ! 「混むとき高く」で猛烈渋滞の緩和なるか?

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東京湾アクアラインの混雑緩和に一定の成功を収めた「ETC時間帯別料金」が、神奈川県にも導入される見込みです。その舞台は「西湘バイパス」です。

休日の“午前中”に集中する大渋滞

 国土交通省 横浜国道事務所で2026年10月27日(火)、「第8回神奈川県渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ(WG)」が開催。このなかでNEXCO中日本が管理する「西湘バイパス」における渋滞対策として、「ETC時間帯別料金」の導入を検討することとなりました。

 ETC時間帯別料金は東京湾アクアラインで導入されているもので、通常はETC普通車800円のところ、休日は時間帯に応じて最大1600円、最低400円と4倍の料金差がついています。これにより混雑の緩和が確認されていることから、国土交通省も他路線での展開を検討する方針が打ち出されていました。

 神奈川で対象として検討されているのは、西湘バイパスの石橋料金所出口(熱海・湯河原方面)です。この区間は、観光などのクルマで特に休日の交通集中が激しく、交通量は平日の約1.4~1.5倍、渋滞回数は年によって平日の約2~5倍にもなっているとのことです。

 渋滞は主に午前中に集中しており、朝7時頃から発生し、11時に交通量のピークを迎えます。1時間あたりの交通量が約600台を超えると、通過にかかる所要時間が大幅に増加する傾向が確認されています。この渋滞は西湘バイパス内にとどまらず、接続する一般国道135号にまで影響が及び、周辺道路の広範囲で速度低下を引き起こしている状況です。

 こうした状況に対し、道路の拡幅といった物理的な対策(ハード対策)が難しいことから、既存のインフラを効率的に活用する手法として、時間帯によって料金を変動させるETCを活用したロードプライシングが検討されています。

 アクアラインでは最初、千葉のレジャーから東京方面へ帰るクルマが増える休日午後の上り線でピーク時間帯の料金引き上げ、閑散時間帯の引き下げが行われ、その後、休日朝の下り線にも拡大しました。これは、「混雑する時間帯がほぼ固定」しており、その時間帯の交通分散を促して交通容量に余裕を持たせれば渋滞緩和につながるという発想のもとで導入され、一定の成功を収めています。西湘バイパスでも混雑の傾向がほぼ決まっていることが伺えます。

 また、有識者からはアクアラインと同様、利用者が混雑時間帯を避けることで混雑緩和だけでなく、「熱海・湯河原方面の滞在時間の延長等、観光消費機会の増加も考慮できないか」と、副次的な効果にも期待が寄せられています。

 今後、具体的な料金体系や実施期間については、別途、検討会を設立して議論を進める方針で、横浜国道事務所はさっそく10月29日に第1回の「西湘バイパス交通円滑化対策検討会」を開催する予定です。