N700系が向かい合わせに連結! 通常はあり得ない異色の編成が公開 「日本一短い新幹線」に注目集まる

日本の造船業、グループに集約?

JR東海は2026年10月24日と25日の2日間、「JR東海 浜松工場へGO」ツアーを開催しました。

「日本一短い?新幹線」が展示

 JR東海は2026年10月24日と25日の2日間、新幹線の整備を担う浜松工場(静岡県浜松市)で毎年恒例の「JR東海 浜松工場へGO」ツアーを開催しました。

 浜松工場は、敷地面積約31.8万平方メートルを誇り、車両を部品単位まで分解して徹底的に検査・修繕する「全般検査」を東海道新幹線で唯一実施できる工場です(年間検査能力は約800両)。

 今年のツアーの目玉となったのは、廃車となるN700系2000番台(X63編成)を使用した特別企画です。

 本来の16両編成ではなく、先頭車同士を向かい合わせに連結した、通称「日本一短い?新幹線」が登場。入換動車に牽引され、先頭車同士を連結した状態のまま構内を走行する実演が行われました。

 このように向かい合わせに繋いだ車両を、入換動車で動かす実演は今回が初めてとのことです。

 JR東日本の東北新幹線では、フル規格車両とミニ新幹線が先頭車同士で連結しますが、東海道新幹線の営業運転で先頭車同士が連結することはありません。先頭車同士が連結する瞬間には多くの見物客が集まっていました。

 もう一つの目玉として、2025年1月にラストランを迎えたドクターイエロー(T4編成)の車体の一部が初めて公開されました。

ドクターイエロー(T4編成)のカットモデルが初公開

 ドクターイエローこと新幹線電気軌道総合試験車は、営業路線を走りながら電気設備や軌道設備などの状態を確認する車両で、神出鬼没の「幸せの黄色い新幹線」として絶大な人気を誇っていました。

 T4編成は引退後、先頭7号車が「リニア・鉄道館」(名古屋市港区)に展示されたほか、1号車が製造元の日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)に里帰りしています。

 それ以外の車両は解体されましたが、パンタグラフなどをチェックできる、屋根部分に設けられた「観測ドーム」部分のカットモデルが初めて展示され、注目を集めていました。

JR東海によると、このカットモデルは有効な活用方法を検討したものの、具体的な用途が見出せず、廃棄処分する予定とのこと。そのため一般公開は今回のみとなりました。

 また、東海道・山陽新幹線の新たな最上位クラス「スプリームクラス」の個室「キャビン」のモックアップも展示され、グリーン車を超える快適な座り心地を体感することができました。

 10月24日は619人、10月25日は642人、合計で1261人が来場し、来場者は普段見ることができない新幹線の姿を目に焼き付けていました。