ウクライナ空軍の第1021対空ミサイル・砲兵旅団は2026年10月14日、「ゲパルト」自走対空砲がジェット推進型の自爆ドローンを撃墜する映像を公開しました。
ジェット自爆ドローン6機を撃墜
ウクライナ空軍の第1021対空ミサイル・砲兵旅団は2026年10月14日、「ゲパルト」自走対空砲がジェット推進型の自爆ドローンを撃墜する映像を公開しました。
同旅団の説明によると、ジェット推進型の「ゲラン」系自爆ドローン6機を発見し、すべて撃墜したとのことです。ジェット推進型であることは判明しているものの、具体的な機種までは明らかになっていません。
これまで、長距離を自律飛行する自爆ドローンには、イラン製の「シャヘド136」や、そのライセンス生産型である「ゲラン2」など、プロペラ推進式の機体が多く用いられてきました。しかし、2026年に入ってからはジェット推進型のドローンが増加し始め、従来のプロペラ推進式迎撃ドローンでは撃墜が難しくなっていました。
今回公開された映像は、地上車両であるゲパルトが、速度の向上したジェット推進型の自爆ドローンに対しても迎撃能力を発揮することを示す事例となりました。
なお、代表的なジェット推進型自爆ドローンのひとつである「ゲラン4」は、最大速度が約500km/h、最大飛行高度が約5000mとされています。その性能から、もはや「安価な巡航ミサイル」ともいえる存在です。
一方、ゲパルトは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年4月に50両が供与されたのを皮切りに、その後もドイツをはじめとする複数の国から追加供与され、ウクライナの防空任務に投入されてきました。
同車両は、もともと1973年に配備が始まった車両であり、基本設計は50年以上前のものです。ウクライナ侵攻以前は、搭載する35mm高射機関砲の有効射程が限られることなどから、戦闘機はもちろん、ヘリコプターの撃墜も困難と評価され、ゲパルトは時代遅れの兵器と見なされていました。
ドイツでは2010年に退役しており、ウクライナへの供与が始まった当初は、「ウクライナ支援をアピールするための象徴的な供与」とも評されていました。しかし、実際の戦闘では、自爆ドローンや巡航ミサイルの迎撃などを通じて、ウクライナ国内のインフラや軍用車両などを守る対空ミサイルよりもはるかにコストパフォーマンスの高い近接防空兵器として、その有用性が再評価されることになりました。
【速度が速くても問題なし!】これが、ジェット自爆ドローンを撃墜するゲパルトです(動画)