道の駅のすぐ隣が“巨人の国”に! 実は“国内最大級”秋田港にいる超巨大クレーンたちの正体 その驚愕の全貌

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秋田港に国内最大級となる2500t吊りクレーンが出現。公園からも見えるその巨体は何をしているのでしょうか。実は、沖合に建設されるさらに巨大な風車の準備でした。

公園の向こうは「巨人の国」

 秋田港の公園から海を眺めると、対岸に何本もの巨大なクレーンの腕が伸びています。中には最大2500トンを吊り上げられる国内最大級の機体も。その仕事は、これから沖合に建つ巨大風車の準備にありました。

 道の駅「あきた港」にあるポートタワー・セリオンの展望台へ上がると、港の向こうに何本もの鉄骨の腕が伸びているのが見えます。もっと近くで見ようと、秋田港の北側にある飯島サンセットパークへ向かうと、海を挟んだ対岸に大型クレーンがずらりと並び、まるで「巨人の国」の建設現場のような光景が広がっていました。

 これらのクレーンが作業しているのは、秋田港の飯島ふ頭です。中でもひときわ目を引くのが、ドイツのリープヘル製クローラークレーン「LR 12500-1.0」。所有するDENZAIが「国内最大級」と紹介する機体です。

 LR 12500-1.0の能力は圧巻です。メインブームは、最も長い構成で162mにもなり、これはポートタワー・セリオンの全高143mを上回る長さです。吊り下げるフックだけでも、自重が約91トンあります。

 「2500トン」という数字は、荷物までの距離が10mの場合の最大吊り上げ能力で、実際の作業条件によって吊り上げられる重さは変わりますが、その規模の大きさが伝わってきます。では、この巨大なクレーンは、飯島ふ頭で何を扱っているのでしょうか。

 クレーンから周囲へ視線を移すと、陸にも海にも白い風車が立っていました。

「巨人」の仕事は“次の巨人”の準備

 秋田港の周辺には、すでに多くの風力発電用の風車が稼働しています。北側に延びる海岸沿いには秋田潟上ウインドファームの陸上風車が22基、そして海上でも秋田港洋上風力発電所の風車13基が運転中です。これらも巨大な構造物で、羽根が回って描く円の直径は、陸上の風車が103m、海上の風車が117mにもなります。

 飯島ふ頭のクレーンが関わるのは、これらとは別に、男鹿市・潟上市・秋田市の沖合へ新たに建設される洋上風車です。その巨大な部材を港で受け取り、組み立ての準備を進めることが、このクレーンの仕事なのです。船で運ばれてきた柱になるタワー、羽根のブレード、発電機などを収めるナセルといった部材を陸揚げし、タワーを陸上で仮組みする作業にLR 12500-1.0が使われています。

 計画では、ベスタス製の「V236-15MW」という洋上風車を21基設置し、2028年6月の運転開始を予定しています。この新しい風車のスケールは、現在稼働しているものとは比較になりません。

 羽根が描く円の直径は、実に236m。現在、秋田港の海上で見える風車の直径117mと比べると、約2倍の大きさです。公園から見えた鉄骨の腕は、これから海に立つ、さらに巨大な風車のために伸びています。秋田港では、港の「巨人」が、次の「巨人」を送り出す準備を着々と進めているのです。