元イングランドDFのジェイミー・キャラガー氏が、指揮官の戦術を批判したマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスに関して「マンチェスター・ユナイテッドのキャプテンに相応しくない」と苦言を呈した。スポーツメディア『ESPN』が伝えている。
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節が21日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でコモと対戦した。開始早々の2分に先制を許すと、後半立ち上がりにも失点し、さらに2点を追加されて4点ビハインドに。反撃は90+1分にジョシュア・ザークツィーが挙げた1点のみにとどまり、1-4で敗れた。
同試合後にはブルーノ・フェルナンデスから「マンツーマンでプレスをかけず、あえて背後にスペースを残すという判断はスタッフによるものだ。しかし、相手にボールを持たせすぎると、彼らに自信を与えてしまう。ボールの背後に多くの選手を配置されることで、こちらは走り回らされ、フラストレーションが溜まっていく」と戦術批判とも取れる発言が飛び出す事態に。
一方、マイケル・キャリック監督はキャプテンの言葉に反応しつつ、次のようにチームの姿勢に苦言を呈していた。
「後半、我々はマンツーマン気味のプレスをかけたが、結果としてそこから失点してしまった。どんな戦術を採用しようと、守備に戻る走りを怠れば勝つことなどできない」
「本当に腹が立っているし、あのような戦い方は到底受け入れられない。我々の采配に問題があったのか、それとも選手たちのモチベーション、意図、目的、あるいは試合に臨むべき強度が足りていなかったのか。その点についてはしっかり検証するつもりだ。問題は失点だけでなく、試合への取り組み方そのものが見ていて辛いものだった。結果は良い時も悪い時もあるが、我々にはやるべきことがある。今日の試合ではそうした姿勢が欠けていた」
アメリカの放送局『CBSスポーツ』でコメンテーターを務めるキャラガー氏は、両者のコメントを確認した上で、指揮官を支持。
クラブ上層部を痛烈に批判したアルゼンチン代表DFを例に挙げた上で、「先週、リサンドロ・マルティネスがクラブ上層部を公然と批判した際、我々は『全くもって不適切だ』と指摘した。ブルーノ・フェルナンデスが同じようなことをするとは、本当に恥ずべきことだ」とキャプテンの振る舞いに苦言を呈した。
「昨シーズンのことを思い出してほしい。彼(ブルーノ・フェルナンデス)は年間最優秀選手に選ばれたが、それはマイケル・キャリックが監督に就任したことが大きな要因だった。キャリックがいなければ、彼はあの賞を受賞できなかったはずだ。キャリックが彼を本来あるべきポジションに戻したことで、彼は才能ある選手として素晴らしいシーズンを送ることができた。しかし、選手としての才能は確かだとしても、その態度や振る舞いに関しては、全くもって問題があると言わざるを得ない」
「今回、彼があのような反応を見せたのは、交代させられたからだ。監督に交代を命じられたことで、彼は恥をかかされたと感じたのだろう。また、プレッシングという点で見ると、ブルーノ・フェルナンデスの存在が、マンチェスター・ユナイテッドの組織的なプレスを不可能にしている。彼は観客を喜ばせるためだけに動いているからだ」
「私がマンチェスター・ユナイテッドの試合を解説する際に見ていると、彼はまるで校庭で走り回る子供のように、サポーターのためにあちこちを駆け回っている。周囲は彼が懸命に働いていると思っているかもしれないが、実際はそうではない。彼のそうした振る舞いは、チームの他のメンバーを苦しめているだけだ」
今季のマンチェスター・ユナイテッドの不振に関しては「クラブ全体」の問題としながらも、ポルトガル代表MFに対するキャラガー氏の厳しい指摘は止まらない。
「マイケル・キャリックがブルーノ・フェルナンデスについて『走らない』と指摘したのは良かったと思う。実際、このチームの選手たちは走らないからね」
「彼(キャリック)がフェルナンデスを交代させたこと、そして記者会見で彼に対して少しチクリと言ったことは良かったと思う。今の選手たちには、そういった指摘が必要なんだ」
開幕から不振が続く中、本来であれば、クラブ一丸となって戦う必要がありながらも、指揮官とキャプテンの衝突と内部崩壊が起きている赤い悪魔。25日に控えるプレミアリーグのボーンマス戦では再び一枚岩で戦うことはできるのか。
【ハイライト動画】マンチェスター・ユナイテッドがコモに4失点完敗