ハイブリッドもあるけど「あえてガソリンモデル」を選びたい! エンジンだけでもイイ国産3モデル

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ハイブリッド車が広く一般的な選択肢となった昨今、あえて「純ガソリン仕様」をポジティブな理由で選びたくなるクルマはあるのでしょうか。現行の国産車のなかから、代表的な3車種をピックアップして紹介します。

「ハイブリッドの主流の時代」に選びたい純エンジン車

 エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド車(HV)は、昨今数多くのエンジン搭載モデルに設定され、今やむしろ一般的な選択肢となりました。事実、日本国内においては新車で販売されたクルマのうち、約60%がHVだと言われています。

 一方、純粋にエンジンだけで動くクルマのファンにとっては、HV仕様がある車種でも、あえて純エンジン仕様のモデルやグレードを選びたくなるものです。では、こうした「HV仕様」と「純エンジン仕様」の両方がラインナップされている車種で、あえて後者を選びたくなるモデルとはどんなクルマなのでしょうか。

 今回はそんな「ポジティブな理由で」純エンジン仕様を選びたくなる車種を、筆者(西川昇吾:モータージャーナリスト)が国産の現行モデルからピックアップして紹介します。

軽快な走りの「フォレスター」

 1車種目は、昨年フルモデルチェンジしたスバル「フォレスター」です。排気量2.5Lのエンジンを積むストロングHV仕様とともに、1.8Lターボの純エンジン仕様がラインナップされています。現行型は待望のストロングHVの設定も大きな話題となり、好調な販売を支える大きな要因となっています。

 このような事情から、現行フォレスターを選ぶ魅力はストロングHVにあるようにも見えますが、実は“走りの楽しさ”で言えば、1.8Lのターボ仕様のほうが優れています。

 その理由は「車体の軽さ」と「ブレーキフィーリングの良さ」にあります。

 1.8Lターボ車の車両重量は、ストロングHVに比べて約100kgも軽量です。加えてストロングHVは、駆動用バッテリーの一部を後輪の車軸より後ろ側へ配置しているため、ワインディング路などでは重さを感じることがあります。さらに、加速性能も軽い1.8Lターボ車の方が優れています。

 また、ストロングHV仕様はエンジンやモーターだけでなく、パワートレイン全体で見ても、構成要素が1.8Lターボ車と大きく異なります。代表的なのがブレーキ関連で、これまでとは違うサプライヤーが開発・製造した制御ユニットを採用しているとのこと。筆者としては、従来と同じサプライヤー製のユニットを持つ1.8Lターボ車のブレーキのほうが、踏力に対してリニアな感触でコントロール性に優れる印象です。

 燃費を含めた総合的な性能では劣るものの、スバルらしい走りの良さを強く求めるのであれば、フォレスターは1.8Lターボ車がオススメです。

6速MTも選べる「シビック」

 2車種目はホンダのグローバルモデルである「シビック」です。現行型には2Lエンジンを積むHVと、1.5Lのターボエンジンを積む「RS」が用意されています。

 ことし2026年には、HVのスポーツグレードである「e:HEV RS」も追加されましたが、1.5LターボのRSも依然として積極的に選びたい理由のあるモデルです。

 最大の理由は、操作フィーリングの質感が高い6速MT仕様オンリーのモデルということでしょう。今や3ペダルのMTを選べる新車は、純度の高いスポーツモデルが中心となってしまいました。

 しかしシビックRSのMTは、日常シーンでの快適性や利便性にもこだわった設計であるのが特徴。しかも変速フィールは「カチッ」という剛性感のある仕上がりで、“クルマを操っている”特別感も存分に楽しめます。

 日常シーンでも普通に使えるうえ、操作の質感が高いMTを操作できる。そんなほかの純エンジン車にはない世界観が、1.5LターボのシビックRSにはあるのです。

ベーシックさが際立つ「ヤリス」

 最後に挙げるのは、トヨタの世界戦略車であるコンパクトカー「ヤリス」です。日本においては1.5LのHV、1.5Lのガソリンエンジン、そして1Lのガソリンエンジンという、3つのパワーユニットが用意されています。

 なかでも1.5LのHVは、WLTCモードで36.0km/Lという優れた燃費性能を誇りますが、最上級の「Z」グレードともなると、税込み価格は266万9700円。Bセグメントのハッチバックとしては高価と言えます。

 燃費性能に目をつむれば、1.5Lガソリン仕様「Z」でも、HV車と比べて質感や走行性能で不満を感じることはないでしょう。それでいて価格は219万7800円からと、グッと手ごろになります。

 また、駆動用バッテリーを搭載していないがゆえの軽量さ、1.5L車なら6速MT仕様も選べることなど、ヤリスの純エンジングレードは、走りの楽しさにつながるシンプルな魅力も多く持っているのです。

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 HV車もラインナップされているモデルの純エンジングレードを選ぶことは、「値段が理由で仕方なく……」といった消極的な理由であることも少なくないでしょう。しかし改めて現行の国産車を見てみれば、走りの楽しさや軽快さ、シンプルな構成からくる魅力など、あえてポジティブに選びたくなる理由を持つ1台もあるのです。