島根県立古代出雲歴史博物館が、約1年半の休館を経てリニューアルオープン。総合展示室のグラフィック解説パネルなど展示内容の一新、伝統芸能の展示、石見銀山産の丁銀の通年展示、神話シアターの刷新など4つの新たな魅力が加わった。
◆装いを新たにした4つの新たな魅力
同館は、出雲大社の東隣に位置し、古代出雲の壮大な歴史と神話の世界を体感できる博物館。リニューアルにあたり総合展示室では、島根の歴史と文化を凝縮したグラフィック解説パネルが設けられ、地域を越えた人々の交流や暮らしの変化を俯瞰してたどることができる。「神話回廊」の神話展示室では、津和野町の「鷺舞」や島根県西部に伝わる「石見神楽」、隠岐国分寺の蓮華会舞の面を紹介。衣装をまとった人形展示により、舞の姿や造形美を立体的に体感できる。
また、特注の窒素充填ケースが導入されたことで、世界遺産・石見銀山の「丁銀」による通年展示が初めて実現した。変色を防ぎ保たれた銀本来のきらめきから、大航海時代を動かした原動力をリアルに伝える展示内容となっている。
「スサノオ神話」など4作品を上映する神話シアターは、上映機器の更新と映像の一新が行われた。より神話の世界へ深く没入できる空間へと進化を遂げ、多言語にも対応している。
◆くつろぎのカフェ空間とショップもアプデ
リニューアルに合わせ、館内カフェスペースとミュージアムショップもアップデート。「maru cafe(まるかふぇ)」では、庭園と北山山系を眺めながらドリンクやランチ、スイーツを楽しめる。鑑賞後の余韻に浸りながらゆったりとした時間を過ごせるスポットとなっている。
販売スペースを拡大したミュージアムショップには、新しいオリジナルアイテムが登場。銅鐸柄のオリジナルマスキングテープや、銅剣・銅鐸・銅鏡・勾玉を描いた缶に色とりどりの金平糖を詰めたアイテムが揃う。
◆古代出雲の歴史を伝える常設展示
同館では、平安時代に約48mの高さを誇ったと伝わる出雲大社本殿を再現した1/10スケールの巨大模型を展示している。精緻な木組みで蘇る神殿のスケールから、古代の人々の篤い祈りを体感できる。さらに、島根県内の遺跡から発見された銅剣、銅鐸、銅矛など国宝の青銅器419点が一堂に並ぶ展示も行われている。古代史の常識を揺るがした青銅器群が、古代出雲の繁栄と今なお残る謎を伝えている。(女子旅プレス/modelpress編集部)
◆島根県立古代出雲歴史博物館
所在地:島根県出雲市大社町杵築東99番地4(出雲大社東隣)
電話番号:0853-53-8600