JR東海、次期新幹線車両「S0系」2029年7月運転開始へ 荷物置場増設など車内設備を拡充

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JR東海は16日、N700S以来となるフルモデルチェンジを果たす次期新幹線車両「S0(エスゼロ)系」を発表した。最新の自動運転システムを搭載するほか、荷物置場の増設、グリーン車においてパウダーコーナーやプライベート感のある座席を導入するなど、車内設備が大幅にアップデート。2029年7月の営業運転開始を予定している。

◆2029年7月デビューの新たな顔「S0系」

「S0系」は、現行のN700系シリーズを超える革新的な車両として、新幹線の新たな進化の基点を表す「0」に、ShinkansenおよびSupremeの「S」を冠して命名。2028年8月に確認試験車1編成を投入し、2029年度の営業運転開始から2032年度上期にかけて計25編成を導入する。
先頭車両は、鳥の羽(風切羽)をモチーフにしたしなやかな新形状「ツイン リーメクス形」を採用。空気抵抗が減るほか、リサイクル可能な再生アルミ部材を積極的に使用し、消費電力をN700Sと比べて約6%削減するなど、環境にも優しい車両として運行する。
◆最新技術で安全性、正確さを向上

同車両では、運転士が乗務する自動運転システムを搭載。ボタン押下により出発した後、設定した計画速度に従って自動で走行し、定時到着・定位置停止を実現する。突発的な徐行時も計画速度を自動更新し、回復運転を行うことで、遅延を最小化する。

また、同無線を用いた早期地震検知システムにより、地震検知からブレーキ開始までの時間を現行の約2秒の約10分の1(約0.2秒)に短縮し、安全性を高めている。

◆共通設備の利便性向上
近年の観光需要に伴う大型荷物の増加に対応し、デッキ部の荷物置場を6箇所から9箇所に増設。大きな荷物でも荷棚を使いやすくすべく客室内の荷棚スペースも拡張し、収容性向上を図る。

また、デッキのレイアウトを刷新し、女性専用トイレはスペースを約25%拡大して、室内にベビーベッドを新設。男性専用トイレの引き戸化および洗面所の間口も拡大し、利用しやすさを向上させる。

◆グリーン車の多様なニーズに応えるシートや設備
加えてグリーン車について、乗客の用途に応じ、作業性の高い「多機能アームレスト座席」(8・9号車/計132席) と、プライベート性を重視した「パーティション座席」(10号車/48席)の2種類を提供。跳ね上げ式フットレストを備えつつ足元スペースを拡大、すれ違い時の横揺れを約10%低減する制振制御の改良も行うなど、車内空間の質を向上させる。
あわせて9号車デッキ部に、移動中も落ち着いて身だしなみを整えられるパウダーコーナーを新設。さらに無料Wi-Fiサービスを拡充させるほか、8~10号車に、5G対応透明ガラスアンテナの搭載により通信安定性を改善する。