延期の可能性が浮上も、アジア杯は来年1月サウジ開催に向けて準備継続…大会組織委員会が声明

空き家の85%、1年後も空き家

 AFCアジアカップサウジアラビア2027の大会組織委員会(LOC)は15日、同大会の開催に向けた準備が予定通りに進んでいると発表した。同大会は2027年1月7日から2月5日までの開催を予定している。

 サウジアラビアでは、イエメンの武装組織フーシ派による攻撃が相次ぎ、治安情勢が悪化している。首都リヤドのキング・ハーリド国際空港は複数回にわたる攻撃を受け、少なくとも12人が死亡、300人以上が負傷。航空機の運航や国際的なイベントの開催に影響が及んでいる。『Arab News』等の現地メディアの情報では、リヤドの都市部でも、迎撃されたミサイルの破片などによる住宅の被害が報告されており、安全面への懸念が高まっている。

 こうした状況を受け、サウジアラビアでは、スポーツイベントの延期も発生している。FIFA(国際サッカー連盟)はジッダにて今月16日から同23日かけて開催予定だったeスポーツのワールドカップ「FIFAe Finals 2026」の開催延期を決断したほか、10月に予定されていたテニスのエキシビション大会「シックス・キングス・スラム」が12月27日~30日に延期されることも決まっていた。

 AFCアジアカップサウジアラビア2027についても、開催の可否や時期を巡って不透明感が生じていた。イギリス大手の通信社『ロイター』によると、AFC(アジアサッカー連盟)のサルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール・ハリーファ会長は14日、情勢を見極めたうえで判断する考えを示し、必要であれば2028年への延期も選択肢となることを明らかにしていた。

「11月末まで待つことができる。この地域では状況が好転することも悪化することもあり得るため、今後の推移を見守る必要がある。必要であれば決定を下すが、場合によっては1年延期して2028年に開催することも可能だ。しかし、現時点では状況を注視しており、すべて予定通りに進んでいる」

 一方、LOCは今回の発表で、AFCや関係各所と緊密に連携しながら準備を継続していると説明。会場や施設、各種運営サービスを含む組織面・運営面の作業は、承認されたスケジュールに沿って進んでいると主張した。また、参加チームやファン・サポーター、メディアに向けて、世界水準の大会体験を提供することを目指す姿勢も改めて示した。

「AFCアジアカップサウジアラビア2027LOCは、2027年1月7日から2月5日にかけて開催予定の本大会に向けた準備が予定通り進んでいることを確認しました。この取り組みは、アジアサッカー連盟(AFC)およびその他の関係者と緊密に連携しながら進められています」

「会場、施設、支援サービスに関する作業を含め、組織・運営のあらゆる分野における準備は、承認されたスケジュール通りに進んでいます。引き続き、アジア各地から参加するチーム、ファン、メディアに世界最高水準の大会体験を提供するとともに、サッカーを通じてアジア大陸の結束を深めることに注力しています」

「LOCは、準備を順調に進め、開催国としてのサウジアラビアの志と水準を反映した大会を実現するため、必要なリソースを確保することに引き続き尽力しています。同時に、大会に関連する動向を引き続き注視し、大会を成功させるための適切な条件が整うよう努めてまいります」

 現時点で大会は2027年1月の開幕を予定しており、LOCも開催に向けた準備を進めている。ただし、現地の治安情勢は流動的であり、今後の開催判断については引き続きAFCの動向が注目される。