【バンコク時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が15日、開かれた。中東情勢の混乱で原油価格の高止まりが続く中、インフレ高進への対応を議論。財政悪化懸念の高まりも背景に世界的に長期金利が上昇しており、金融市場の安定化への政策協調も協議した。
会議は共同声明を採択せずに終了。日本からは片山さつき財務相と植田和男日銀総裁が出席した。G20議長国を務める米国のベセント財務長官は11月3日に中間選挙を控える中、国内の経済問題への対応を優先し、欠席した。
会議終了後、記者団の取材に応じた片山氏は、債券や為替を含めて国際金融市場は「ボラタイル(不安定)」との認識を示した。人工知能(AI)向けのデータセンター建設を急ぐ米テック企業による巨額の社債発行も金利上昇要因になっているとした。
為替相場については、過度な変動は経済に悪影響を与えるとした2021年4月の合意を「再確認」したという。
〔写真説明〕20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後、記者団の取材に応じる片山さつき財務相=15日、バンコク