まもなく延伸する圏央道の大栄JCT~多古IC間。千葉の未開通部全通はまだ先ですが、延伸区間にはどのような使いみちがあるのでしょうか。
新たな「圏央成田IC」「多古IC」どう使う?
圏央道が2017年以来、9年ぶりに延伸します。2026年11月7日の開通まで1か月を切った現地を訪れると、速度表示板なども点灯しており、まさにいつでも開通できそうな状態でした。
今回開通するのは、東関東道に接続する大栄JCTから南へ約9.1km、多古ICまでの区間です。千葉県内に残る未開通区間18.5kmは2026年度に2度に分けて開通する予定で、まずは北半分が先行して完成します。
新たに設けられるのは、圏央成田ICと終点の多古ICです。この間にも新たなICが計画されていますが、成田空港の拡張後を見据えたもので、実現はまだ先になりそうです。
●圏央成田IC
圏央成田ICは、成田空港のB滑走路東側に位置し、県道44号成田小見川鹿島港線に接続します。周辺には畑が広がる一方、成田空港関連の物流施設や事務所も集積しています。接続する県道は、B滑走路の下をくぐる東峰トンネルを通るルートでもあり、空港関連の業務交通に活用されそうです。
また、県道を東へ進むと、小見川大橋、息栖大橋を渡って茨城県神栖市へ直結します。空港周辺だけでなく広域的なアクセスにも使いみちがありそうです。
ちなみに、圏央成田ICを出て空港側へ向かうと、B滑走路へ着陸直前の巨大な旅客機が地面スレスレを横切る姿を見られることがあります。かなりの迫力です。
●多古IC
一方、終点の多古ICは国道296号に接続します。多古米で知られる多古町の市街地を抜けてさらに進むと、匝瑳市の八日市場に至り、銚子連絡道路の匝瑳ICにもアクセスできます。
この多古ICが広域交通網のなかで持つ特徴のひとつは、関東最東端の都市・銚子への新たな玄関口になり得ることです。
現在、銚子市がウェブサイトで紹介している市へのルートには、東関東道の佐原香取IC、新空港道の成田スマートIC、銚子連絡道路の匝瑳ICなどから向かう3つがありますが、いずれも所要時間は1時間強です。うち、成田スマートICからのルートは、成田空港の近くを通り、国道296号を経て多古町から東総広域農道を経由するものです。
圏央道の開通によって、成田空港方面から多古町までのアクセスは、より分かりやすくなります。さらに、銚子連絡道路の現終点である匝瑳ICや八日市場にも向かいやすくなるため、銚子駅など銚子の北側を目指すなら多古IC、九十九里側など南側を目指すなら八日市場から国道126号や県道30号へ向かう、といった使い分けも考えられます。ただし、所要時間の短縮効果が劇的なものになるわけではありません。
圏央道より東の東総地域は広大で、既存道路も含めて、どのICを利用するのが最適か判断しにくいケースもあります。今回の開通を機に、圏央道を利用することで「意外と早く着けた」という新たなルートが見つかるかもしれません。