史上初“南米生まれ”の超音速機が空を飛ぶ映像公開!!「大きな意義を持つ」と製造元が明かす理由とは?

2兆円超 日本の航空機産業に注目

ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルは2026年10月7日、ブラジルで製造した初のグリペンE戦闘機が初飛行に成功したと発表しました。

ついに“ラテン系グリペン”が飛ぶ!

 ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルは2026年10月7日、ブラジルで製造した初のグリペンE戦闘機が初飛行に成功したと発表しました。

 同機は、スウェーデンの防衛企業サーブ以外で初めて製造されたグリペンです。ブラジル空軍では正式にF-39E「グリペン」と呼称されています。この第1号機の初飛行により、ブラジルは南米で史上初めて、超音速戦闘機を製造・飛行させた国となりました。

 エンブラエルで製造されたグリペンEは、単なるライセンス生産機とは異なります。

 同機の設計はサーブが主導していますが、エンブラエルをはじめとするブラジル企業のエンジニアも開発段階から参加し、ソフトウェアやシステム統合などに関与しています。さらに、一部の構造やシステムの製造・開発もブラジル国内で担っており、将来的な改修や維持整備を自国で実施できる体制の構築が進められています。つまり、製造元の機密保持などを理由としたブラックボックスが比較的少なく、自国で戦闘機を生産・維持することに近い体制が構築されています。

 特に機体の製造においては、エンブラエルが中核的な役割を果たし、国内企業を中心とした体制で戦闘機を製造しています。これにより、技術を吸収し、将来的に自国で戦闘機を発展させていくための基盤を確立したともいえます。その意味で、単なる国内生産の達成にとどまらない大きな意義を持っています。

 今回の初飛行は、グリペン開発プログラムにとってだけでなく、ブラジルの航空宇宙・防衛産業にとっても重要な成果となります。技術移転、国内産業の幅広い参画、そして長期的な能力開発を基盤としてプログラムを構築するという、ブラジル空軍(FAB)の戦略的な決定を反映したものです。

 エンブラエルのボスコ・ダ・コスタ・ジュニア社長兼CEOは今回の成果について、「これはグリペンプログラムの成果にとどまらず、ブラジルの防衛産業基盤を強化し、知識、イノベーション、産業能力という長期的な遺産を残すものです」と述べています。

【飛んだぞ!】南米の空を初めて飛翔するブラジル生まれの「グリペン」(動画)