放送中のテレ東ほかドラマ水ドラ25「私があなたといる理由2〜グアムを訪れた8人の男女の10日間〜」(毎週水曜深夜1時〜)で主演を務める北山宏光(きたやま・ひろみつ/41)にインタビュー。監督陣と話し合いを重ねながら挑んだグアムロケや、“合宿”のようだったという共演者との撮影秘話を語ってくれた。
◆北山宏光主演「私があなたといる理由2」
本作は、2025年7月から放送されたドラマ「私があなたといる理由〜グアムを訪れた3組の男女の1週間〜」の第2弾。マッチングアプリのキャンペーンに当選した、30代から50代の“結婚”に見放された男女8人が、初対面の相手とグアムで10日間を過ごす中で、互いの事情や自分自身と向き合いながら本物の愛を模索していく。「その人のすべてを、許すことはできるのか」をテーマに、男女の恋愛、そして人間における“許し”の難しさにフィーチャーしたヒューマンドラマだ。
北山が演じるのは、整ったルックスと気さくな性格から女性に困ることはなかったものの、結婚できない“ある秘密”を抱える美容整形外科医・夏目晴真。共演には吉谷彩子、石川恋、雛形あきこ、少路勇介、佳久創、萩原聖人、西田尚美が名を連ねる。
◆北山宏光、現地で掴んだ役の心情
― 出演が決まった時の心境を教えてください。
北山:プロデューサーの松本(拓)さんとは「ミリオンジョー」(2019/テレ東)から数えると今回で4作目。これまでも難しい役どころをたくさんやらせていただいてきたんですけど、今回はグアムかと(笑)。一筋縄ではいかないだろうなと思いました。「グアムで撮影なんていいな〜」という雰囲気がありますけど、実際は暑いし、晴れていないといい絵が撮れない。自然と時間との勝負で、スコールもあったりして、撮影としてはなかなか難しかったです。
― 北山さんも最初は「グアムに行ける!」という気持ちだったのでしょうか?
北山:「グアムで撮ろうよ!」みたいなノリだったんですけど、蓋を開けて台本を読み進めていったら、なかなか難しい役だなと(笑)。
― 題材についての印象はいかがでしたか?
北山:こういう恋愛ものは久々で。バツイチ子持ちのような役は最近ありましたけど、恋愛模様を中心に描く作品は久しぶりだったので「お!」って思いました(笑)。僕の中ではあまりない引き出しだったので、選んでくださったのは嬉しかったです。
― 恋愛リアリティショーのような作品ですよね。
北山:そうですよね。恋愛リアリティショーのドラマ版みたいな。一筋縄では終わらないとは思っていましたけど、読み進めると、また違う難しさがありました。
― 難しさを感じたのはどんなところでしょうか?
北山:本音と建前の部分と、自分の過去や家族を背負いながら、それをどこまで周りに隠すのかという部分です。出しすぎるとすぐ終わってしまうというか。人対人で心を許した・許さないということは台本の文章からも分かるんですけど、それだけでは読み取れない部分もあって。例えば夕日とか、自然の中での恋愛模様って、開放的になる作用もあると思うんです。そこを狙いながらうまく撮っていく部分を読み取るのが難しかったです。実際に現場に行ってみて「なるほど。この景色だったらそりゃ泣くよな」「この景色の中に2人でいたら、そりゃ恋に発展するかもな」と。そういうものが複雑に相まっていたので、そこが難しさでした。
― 夏目を演じる上で意識したことはありますか?
北山:自分の過去や恋愛に対するトラウマ的なところをどこまでアウトプットするか、観る人にどれぐらい伝えるか。最初はすごく謎めいているんだけど、あるシーンでは急に大人としての男女の対応をしたり。その駆け引きが難しかったですし、自分の読み取りが合っているのかを確認しながらやっていました。僕もあまり見たことのないような夕焼けの景色の中での撮影もあったので、実際にその環境に身を置いてみて、やっと理解できたこともありました。
― 共感できる部分はありましたか?
北山:共感というより、夏目として台本を読み進めていたので、全部肯定的に捉えました。家族に十字架を背負わされているような人なので、「そういう環境で育ってきたらきっとそうなるんだろうな」と思って読んでいました。
― ご自身の生き方とは違う?
北山:僕は自分の人生は自分で選択して歩んでいくべきだと思う派なんです。でも、そうじゃない夏目の生き方に対して「そういう考えもあるのかな」と思いながら読んでいました。
◆北山宏光、チーム一丸となって挑んだ撮影
― 監督からのディレクションで印象に残っていることはありますか?
北山:今回の作品は、結構監督たちと話しながらやっていた感覚が強いです。自分のトラウマや過去をどこまで表現するかは話し合いながら。「このシーンはどれぐらい出しますか?」とか、「そもそも僕とは読み方が違った」ということもあって、「どういうことですか?」と聞いたり。監督が3人いるので、監督同士でも少し読み方が違ったりして。それぐらい繊細なところを突いているんです。話し合っていると日が落ちてきて「やばい!」ってなったり、撮る時に雨が降ってきたり、てんやわんやでした(笑)。限られたクルーしかいなかったので、スチールカメラの方が他セクションの荷物運びを手伝ったりして。本当にチームで一緒に作っていた感覚が強いです。
― 特殊な環境だったんですね。
北山:特殊に仲良くなっていきました(笑)。
― 印象に残っている撮影を教えてください。
北山:天候によって、今日撮ると言っていたシーンが急になくなったりするんです。1話の撮影もだいぶ後ろに回ったりして、よく撮影が飛ぶので「撮り切れるのかな?」って。特に印象的なのはゴルフ場のシーン。ナイスショットを打てるかという場面だったんですけど、1発でうまくいったのかな?たまたま当たって飛んだので、そこも良かったなと(笑)。でもすごく暑かったし、虫とかもいて、自然との戦いでした。無事撮れて良かったです。
◆北山宏光、共演者と“ご近所付き合い”
― 共演者の皆さんとはどのように交流していましたか?
北山:キャストが自由に出入りできる部屋が1つあって、そこにご飯やちょっとした飲み物が置いてあったので、空き時間はみんなで集まって一緒にご飯を食べたりしていました。(各自の)部屋も隣とかだったので、ご近所付き合いみたいで(笑)。「今日ご飯どうしますか?」「みんなで集まって食べましょうか」とか。撮影時間が遅いこともあったので、励まし合いながらやっていました。
― 特にコミュニケーションを多く取った共演者の方は?
北山:石川恋ちゃんかな。ストーリー上でも近い人物だったので、たくさんコミュニケーションを取ったかもしれないです。ジェットスキーのシーンを撮った時は、何時間も2人でジェットスキーの上に乗って、トランシーバーで「よーい、ハイ!」という感じで撮影したので、海の真ん中で2人で「暑いね〜」って(笑)。撮影として協力しないと撮り切れないという状況だったので、そういう意味でもよく話しました。
― 個性豊かな共演者の皆さんから刺激を受けた瞬間はありましたか?
北山:グアムで急に共同生活が始まるような感じだったので、みんな刺激的で面白かったです。現場だけの顔じゃないというか、プライベートもなんとなく入ってくる。撮影が終わって「お疲れ!」と言っても、ホテルは一緒なので、合宿みたいで面白かったです。
◆北山宏光が考える“許し”とは
― 本作の大きなテーマは「その人のすべてを、許すことはできるのか」という“許し”です。北山さんご自身は、これまでの人生やキャリアの中で「他者を許すこと」「自分を許すこと」をどのように感じてこられましたか?
北山:許す・許さないって難しいですよね。すべて肯定すると成長に繋がらないと思うので、自分には程よく鞭を打っています。でも他者に対しては、基本的に許せる方がいいなと思って生きています。
― 逆に、他者からは寛大に受け入れてほしいですか?それとも厳しく接してほしいですか?
北山:厳しすぎてもダメだと思うので、そこら辺はうまく転がしてほしいですね(笑)。
◆北山宏光、マッチング旅に参加したら「8日間ぐらい様子見る」
― 北山さんがマッチングアプリで出会った方々とグアムで10日間過ごすとしたら、どのように振る舞いそうですか?
北山:喋らないだろうな〜。様子を見ると思います。8日間ぐらい様子見る(笑)。
― その間にどんどんカップルが成立していくかもしれませんが…?
北山:企画的にはガツガツする企画なんだろうけど、ガツガツしてる人って怖くないですか(笑)?それが目的で集まっているとはいえ、ガツガツしているところを見せるのはちょっと…。静観します!
― 盛り上げるというより、聞き役に回るタイプ?
北山:結局そのほうがモテそうじゃないですか?分からないけど(笑)。疲れちゃいそうだから、静観していると思います。
― “秘密”もストーリーの鍵となっていますが、北山さんがまだファンに言っていない秘密があれば教えてください!
北山:秘密だったんですけど…家の菜箸が折れて、困っています。秘密ですよ(笑)?料理をしていたら折れちゃったんですよね。2本あったんですけど、両方折れちゃって。今困っているんです。
― このお仕事が終わったら、すぐに買わないとですね!
北山:忘れちゃうので、今すぐにカートに入れたいです(笑)。
◆北山宏光の悲しみを乗り越える方法
― モデルプレスの読者の中にも、今まさに失恋や人生の挫折など、深い悲しみの中にいる人がたくさんいます。そうした読者に向けて、北山さんが考える「悲しみを乗り越える方法」を教えてください。
北山:寝ることですね。
― 寝たらリセットされるタイプ?
北山:それもそうなんですけど、睡眠をちゃんと取っておかないと、逆にモヤモヤしたものが増えていく。モヤモヤは意外と睡眠で解消されたりするみたいで。悩みがあるなら、まずはクリアな状態で考えることが大事なんじゃないかなと。悩みと向き合う前の、メンタルコントロールみたいなものですね。
― 北山さんはご自身の中で解決するタイプですか?
北山:結局自分かもしれないです。自分の中で噛み砕いた方が、今まですっきりしてきたというか。誰に何を言われようと、自分が納得しないと納得できないタイプだと思います。
◆北山宏光の夢を叶える秘訣
― 最後に北山さんが今思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。2025年7月のインタビューでは、「“自分はできる”という勘違いをすること」と答えてくださいました。
北山:変わってないです。もう、勘違いしたもん勝ち!
― 気持ちからプラスに持っていくことも大事ですよね。
北山:すごく大事だと思います。僕がダンスを始めたのも、勘違いからでした。そもそもこの業界に入ること自体、親から「何勘違いしてるの!」って言われていました(笑)。
― その勘違いが、結果として夢を叶えているんですね。
北山:みなさんも素敵な勘違いをしてほしいと思います!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆北山宏光(きたやま・ひろみつ)プロフィール
1985年9月17日生まれ、神奈川県出身。2023年9月17日にTOBEとともに新たなエンターテインメントへの挑戦を発表し、同年11月に1st Single「乱心-RANSHIN-」でデビュー。以降、楽曲制作、ライブ演出、俳優活動など多方面で表現の幅を広げている。