トランプ氏、共和の牙城奔走=苦戦強いられ投票意欲低調―米中間選挙

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 【ワシントン時事】11月の米中間選挙に向け、トランプ大統領が共和党の牙城に足しげく通っている。物価高や対イラン軍事作戦への不満を背景に、安泰とされていた州でも苦戦を強いられているためだ。自身の熱狂的支持層「MAGA(マガ)」派の掘り起こしを優先する戦略だが、支持者の投票意欲の低さも指摘され、難しいかじ取りを迫られている。
 「私の名が投票用紙に載っていると思ってくれ。そうすればわれわれの得票が増える」。トランプ氏は7日、南部テキサス州の選挙集会で声を張り上げた。同州入りはこの1カ月間で3度目だ。
 トランプ氏は10月以降、これまでにオクラホマ、アラバマ、オハイオ、ネブラスカ、テキサス各州を遊説。いずれも2024年大統領選で10ポイント以上の差をつけて勝利した州だ。
 だが、共和党が上院の議席を40年近く守ってきたテキサス州や、バンス副大統領のお膝元オハイオ州では激戦が繰り広げられている。選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートは最近、「レッドステート(赤い州)」の代表格カンザス州を上院選の接戦区に位置付け、同党は議席死守のため広告資金の投入を余儀なくされている。
 トランプ氏が牙城を優先するのは、大統領選で自身を勝利に導いた支持層を投票所に向かわせ、地盤を固める狙いがある。しかし、ロイター通信が8日公表した世論調査では、24年大統領選でトランプ氏に投票した人のうち、中間選挙の投票に「非常に意欲的だ」と回答したのは30%にとどまった。民主党のハリス前副大統領に投票した人では48%に上っている。
 さらに共和党候補の中には、支持率が落ち込むトランプ氏の応援が無党派層の反発を招くなどとして、同氏と距離を置く動きも出ている。接戦に臨むメーン州のコリンズ上院議員は6日のテレビ討論会で、トランプ氏と共に選挙運動を行うかとの問いに「大統領はここに来ない」と応じ、暗に否定。7日のテキサス集会には、再選を目指すアボット州知事が姿を見せなかった。 
〔写真説明〕選挙集会に参加するトランプ米大統領=7日、テキサス州サンアントニオ(AFP時事)