海上自衛隊・練習艦隊が北極圏に入域しました。
海自艦が初めて「北緯72度」に到達
海上自衛隊・練習艦隊は2026年10月8日、練習艦が北極圏に入域し、海上自衛隊として初めて北緯72度に到達したと発表。公式Xでその様子を公開しました。
練習艦隊は現在、遠洋練習航海を行っています。遠洋練習航海とは、海上自衛隊の初級幹部を対象に、外洋航海を通じて知識や技能を実地で修得させることなどを目的に、毎年実施されています。
70回目となる今年度は、ベテランの練習艦「かしま」と「やまぎり」が5月16日から10月24日までの計161日間、太平洋や大西洋、カリブ海、ベーリング海などを航行します。総航程は約5万4340kmにおよびます。
9月下旬にはアメリカ・アラスカ州アンカレッジに寄港し、このほど北極海に入域しました。北極海は10月上旬にも関わらず、気温が氷点下、海水温度も2度と厳しい冷え込みを見せているといいます。
艦上では航海安全と融和団結を祈念する「北極祭」が開催されたとのこと。北極圏にちなんだ劇や祥瑞太鼓の披露、音楽隊の演奏で士気を高め、以後の航海に臨むとしています。
なお、練習艦「かしま」は2020年9月に海上自衛隊の艦艇では初となる北極圏への入域を果たしており、今回の入域は2回目となります。
北極海では昨今、地球温暖化による海氷の減少に伴い、北極海航路の利活用や資源開発などに向けた動きが活発化しています。
艦船の航行が可能な期間や海域も拡大しており、ロシアが北極圏沿岸部にレーダー監視網の整備を進めているほか、対空・地対艦ミサイルを配備するなど、軍事的なプレゼンスを強化する動きも見られます。