FIFA、“出場資格違反”を把握も処分科さず?…W杯出場のDRコンゴ代表をめぐり疑惑浮上

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 今夏に開催されたFIFAワールドカップ2026をめぐり、国際サッカー連盟(FIFA)が出場資格のない選手の起用を黙認した疑惑が浮上しているようだ。6日、アメリカ紙『ニューヨーク・タイムズ』イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 出場資格のない選手を起用した疑いがあるのは、大陸間プレーオフを経て52年ぶり2度目の本大会出場を決めたコンゴ民主共和国(DRコンゴ)代表。報道によると、アフリカ予選からゴールマウスを守り、本大会でも全4試合に出場したGKリオネル・ムパシ(ル・アーヴル/フランス)は、フランスからの国籍変更手続きが完了しておらず、本来であればDRコンゴ代表として国際Aマッチに出場する資格がなかったという。

 ムパシの国籍変更手続きの不備は、アフリカ予選プレーオフ決勝でDRコンゴに敗れたナイジェリアからの異議申し立てを受けて行われた調査によって明らかになった模様。そのため、FIFAは今年3月に行われた大陸間プレーオフの時点で同事案を把握していたが、ナイジェリア代表を大陸間プレーオフに進出させることや罰金を含むいくつかの選択肢を検討した上で、最終的にはDRコンゴサッカー連盟(FECOFA)への処分を科さなかったようだ。

 これらは内部文書や通信記録、および匿名を条件に取材に応じた当該案件の担当幹部の証言をもとに報じられている。また、『ガーディアン』は今年5月に対立候補なしでFECOFA会長に選出されたヴェロン・モセンゴ・オンバ氏が、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長の大学時代の知人であることを指摘。FIFAはインファンティーノ会長がムパシに関する意思決定プロセスに関与したことを否定しているという。

 アメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止処分を執行猶予として前代未聞の裁定と、その決定に影響を与えたとされるアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領からの働きかけ。さらにはFIFAワールドカップをはじめとした主要大会の商業権の一部を外部投資家に売却するというFIFAフォワード・エンタープライズ(FFE)の設立計画などをめぐり、組織としてのあり方が問題視されているFIFA。現時点でムパシの件の真相は定かではないが、またもやFIFAとインファンティーノ会長へ厳しい目が向けられることとなりそうだ。