ガザ住民、深まる絶望=停戦形無し、ハマスに怒りも

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 【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスの奇襲を受けたイスラエルが、パレスチナ自治区ガザで大規模軍事作戦を開始してから7日で3年がたった。イスラエル軍は昨年10月10日の停戦発効後も攻撃を繰り返し、荒廃したガザでの死者は7万4000人を超える。電話取材などに応じたガザ住民は、状況の改善が見込めない中で絶望を深めていた。
 中心都市ガザ市の弁護士モアイン・ハリルさん(32)は「現在も連日の攻撃で人が死んでいる。世界はガザを忘れ、状況は悪化するばかりだ。停戦など名ばかりだ」と嘆く。住民に苦労ばかりを強いるハマスの無策を問題視し、「ハマスについて街頭で話題になれば、皆いなければよかったと言うだろう」と断じた。
 ハリルさんは、2023年10月7日の奇襲直後は「幸せの絶頂だった」と振り返る。「イスラエルから、かつてパレスチナ人が暮らしていた土地を取り戻したいと望んでいるのも事実だ。ハマスの越境攻撃は誇らしかった」と複雑な胸中を明かした。
 一方、中部ヌセイラトで避難生活を送るマフムード・ナヒドさん(42)は「3年前に戻って、ハマスを止めたい」と語った。被弾の危険が続く中、「幸せを感じるのは目が覚めて娘の無事を確認できたときだけだ」。
 ナヒドさんは、現状で「ハマスを心から支持する人がいるはずはない」と訴える。ただ、「イスラエルの占領への抵抗は必要だ。残念なことに、ハマス以外にイスラエルに武力で立ち向かえる勢力が存在しない」とも話した。
 ガザ中部のルブナ・ボライさん(38)は以前、夫の出稼ぎ先のサウジアラビアで暮らしていたが、母を見舞うためにガザを訪れたところ戦闘に巻き込まれ、ガザから出られなくなった。
 サウジに残る夫も、離れ離れになった後、体調を崩したという。「ガザを出たい。二度と戻ってこない。ハマスは今後政治に関与せず、武装解除すべきだ。もうたくさんだ」と不満をぶちまけた。 
〔写真説明〕パレスチナ自治区ガザで、建物が破壊された通りを歩く住民=5日(AFP時事)