2023年に登場したJR西日本の有料座席「うれしート」。リクライニングする「Aシート」と違い、座席は普通の転換式クロスシートですが、確実に座れるとして人気があるようです。米原まで唯一設定がある「A新快速404号」に、今回、網干から米原まで乗り通しました。
既存の座席を指定席にする「うれしート」
JR西日本は、2019年、新快速に「Aシート」を設置したことを皮切りに、快速・新快速に有料座席サービスを拡充させてきました。
2023年に導入した「うれしート」は、既存車両の既存座席を指定席にするというものです。「Aシート」のようにリクライニングシートの用意が不要であることから、短期間で普及が進んでいます。
「うれしート」導入列車の中でも最もレアと思われるものは、網干5時35分発の「A新快速404号」米原行きです。快速の「うれしート」は米原発着がある程度ありますが、新快速の「Aシート」や「うれしート」は基本的に野洲までのため、米原までのこの1本がめずらしいのです。どのように利用されているのか、乗車してみました。
ちなみに、「うれしート」は乗車1か月前の10時に発売されます。10時ちょうどにインターネット予約サービス「e5489」で探したところ、半分以上の席が埋まっているという人気ぶりでした。ちなみにその後、満席になり座席位置の変更などはできませんでした。大阪7時3分発の列車なので、通勤などに使いやすいのかもしれません。
「A新快速404号」は網干~米原間208.7kmを2時間55分で走ります。5時35分の網干発時点では、さすがに筆者以外の利用客は0人。のれんで区切られた有料区画が貸し切り状態です。5時38分のはりま勝原で寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」とすれ違います。
6時14分の西明石で「うれしート」に初めて3人が乗車。一般エリアは早朝にもかかわらずすでに満席で立客もいました。6時18分の明石で4人乗車。海が近付き、迫力ある明石海峡大橋の姿が目を楽しませます。沖には帆船が見えました。大阪湾は船の種類が豊富と感じます。
300円というリーズナブルな価格が魅力
6時31分の神戸で「うれしート」にさらに4人が乗車。この辺りで朝日の向きが進行方向左から右に変わるのが興味深いです。6時35分の三ノ宮で2人乗車、6時43分の芦屋で2人乗車。一般エリアはすでに立客でいっぱいになっています。
6時52分の尼崎で「うれしート」から初めて2人下車したものの、代わりに2人が乗車して再び満席に。利用客に若い女性も目立ちます。6時58分の大阪で8人下車・2人乗車でした。5分停車し、発車は7時3分です。
7時7分の新大阪で1人下車・3人乗車と小さな動きがあります。一般席は相変わらず超満員のまま。7時18分の高槻で4人乗車して「うれしート」はほぼ満席です。
7時31分の京都で「うれしート」から8人が下車しました。ただし乗車も6人。7時38分の山科で1人下車・2人乗車。この辺りで一般エリアからの下車が増えます。
7時43分の大津で一般エリアは多くの下車がみられました。「うれしート」には2人乗車します。7時47分の石山は動きなし、7時51分の南草津は1人下車、7時54分の草津は1人下車・1人乗車、7時59分の守山は動きなし。
新快速「うれしート」のほぼ全便の終点となる野洲は8時3分着で2人下車したものの、「うれしート」には筆者を含めて10人が乗車しています。
8時9分の近江八幡で2人下車、8時16分の能登川でも2人下車。一般エリアは補助座席まで含めて満席のままでした。8時24分、最後の停車駅・彦根で4人下車し、「うれしート」は筆者を含めて2人まで減りました。
8時30分、2時間55分の旅が終わり米原に到着。編成の端に設定されている「うれしート」から、乗り継ぎ予定だった別ホームの米原8時33分発大垣行きまでの移動は、本当にギリギリでした。
結論として、米原までの新快速「うれしート」は需要が高いと感じました。新幹線利用客と競合するのかもしれませんが、もう少し設定列車を増やしても良いのではないかと思う次第です。