シャヘド迎撃に驚きの手段!? 防空能力増強が課題のウクライナ軍が思わぬ兵器を空に転用

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ウクライナ国防省は自爆攻撃ドローンの迎撃に、地上部隊用の対戦車ミサイルを使用したことを明らかにしました。

既存兵器を防空システムに転用

 ウクライナ国防省は2026年9月29日、対戦車ミサイルでシャヘド自爆攻撃ドローンを撃墜したことを、SNSに動画付きで投稿しました。使用されたのは、ウクライナ製の対戦車ミサイル「Stugna-P(ストゥフナP)」です。

 ストゥフナPは、旧ソ連製の砲発射式対戦車ミサイルをベースにウクライナのルーチ設計局が開発・発展させた歩兵用の対戦車ミサイルです。2010年代からウクライナの軍や国家親衛隊に配備が開始されています。

 投稿によれば、防空部隊がジェット推進式シャヘドをストゥフナPで撃墜したとのことです。ストゥフナPの飛行速度が時速800kmであることも説明されていますが、これはジェット推進式シャヘドの巡航速度(500~600km程度)にも追随できるものです。

 また、投稿では言及されていませんが、ストゥフナPには近接信管・破片効果式の対空弾「RK-2PZ」が開発されています。今回のストゥフナPが防空部隊に配備されていることから、RK-2PZが使用されたと考えてよいと思われます。

 ストゥフナPの誘導方式は半自動指令照準線一致方式(SACLOS)です。これは発射から命中まで、射手が目標を照準中央に捉え続ける必要があるもので、投稿された動画でも画面上のレチクルを目標に一致させる様子が映されています。

 シャヘドによるウクライナ都市爆撃はウクライナの大きな脅威となっていますが、ウクライナ側では防空システムの不足が続いています。また、今年に入りシャヘドのジェット推進化が急速に進んだことで、既存の低価格迎撃ドローンの有効性が低下するという問題も発生しています。

 ストゥフナPの防空ミサイル化は、すでに大量保有している既存兵器を転用することで迅速にこうした脅威に対応する有効な手段と言えるでしょう。

【撃墜の瞬間】「ストゥフナP」による防空戦闘!(動画)