9月29日放送のテレビ東京系「アニメが地球を喰っている」(第1部:夜11時06分~11時55分/第2部:深夜24時00分~24時30分)でMCを務める中島健人(なかじま・けんと/32)。“アニメに喰われた”人たちを深掘りする同番組は今年、第2部で中島自身も“喰われた”「遊☆戯☆王」に特化したスペシャル企画を放送する。「僕の人生でもある」とまで言い切るその愛は、どこから来て、どこへ向かうのか。27年分の熱量を語ってくれた。
◆中島健人MC「アニメが地球を喰っている」2年連続放送
9月28日から10月4日までの「テレ東アニメWEEK」の特別番組として放送される同番組は、昨年に続く第2弾。第1部(夜11時06分~11時55分)では、国内外を問わず世界中のアニメに“喰われた”=夢中になった人たち、名付けて【アニ喰わさん】に大量インタビューを実施。アニメを愛する中島をMCに迎え、梶裕貴、畠中祐、宮下兼史鷹(宮下草薙)とともに“喰われたアニメ”について熱く語る。
そして第2部(深夜24時00分~24時30分)では、2026年に原作30周年を迎えた「遊☆戯☆王」に特化したスペシャル企画「遊☆戯☆王 世界中でオレのターン!SP」を放送。今年8月に有明で開催されたカードゲームの世界大会にも番組が潜入し、世界中の“喰われた”人々にインタビューを敢行する。
◆中島健人が語る「遊☆戯☆王」の魅力「想像性に満ち溢れている」
収録を終えたばかりの中島に、まずは中島にとっての「遊☆戯☆王」の魅力を尋ねると、返ってきたのは「想像性」という言葉だった。
「想像性に満ち溢れているところだと思います。父との会話で『健人の言葉って「遊☆戯☆王」から全部来てるよね?』と言われて、『そうかも』と(笑)。自分も漫画を読んで、今こうして現代に伝聞している時に、やっぱりその世界からいろんなヒントをもらって、いろんなものを作ってきているので、夢が広がる、想像性に溢れているところが魅力なんじゃないかなと思います」
実際に「遊☆戯☆王」の世界からイメージを膨らませて自身の活動に生かしているのかと聞くと、「そうかもしれない!」と前のめりに。例に挙げたのは、自身がプロデュースしたオフィシャルグッズ「IDOLICの魔法」だった。
「ライブで使っているライトスティックがあるんですけど、実は『中島健人ライブツアー』とか名前を入れなかったんです。理由としては、そのペンライトを僕を推しているファンの方だけではなくて、自分以外のアイドルを推すすべてのファンの方にも使ってほしかったから。これはつまり、『遊☆戯☆王』でいうデュエルディスクなんです。バトルシティに広げていく、これを持っていると市民権が得られるよっていう、そういう感覚で広がったら面白いなと。あくまでも遊びの考えですが、海馬瀬人がデュエルディスクを作ったように、僕も『IDOLICの魔法』を作ったことによって、日本中じゃなくて世界中のアイドルを推すファンの方々に届いたらいいなと。それを設計図を書いている段階で考えていました」
制作は昨年の「アニメが地球を喰っている」の放送時期と重なる、2025年9月頃。「何度も設計図を書き直して、作り直して、締め切り前日にちゃぶ台返しをして『これじゃダメだ』ってもう1回作り直して。制作陣はもう『あー!』って大騒ぎでした(笑)」と振り返る。
「でもそれがあったおかげで、K-POPのアイドルのファンの方にも使ってもらえていたりして、それがすごく嬉しかったですね。だから裏にうっすら『KENTY』としか書いていないんですよ。それが自分のブランドのポイントとして広がればいいなと。つまり『KC』と書いてある海馬のように(海馬瀬人が率いる大企業「海馬コーポレーション(Kaiba Corporation)」の略称・ロゴマーク)。もう本当にその脳みそで生きてるから、やばい男なんですよ、僕。海馬瀬人として生きてきちゃっているんで(笑)」
◆中島健人が発信を続ける理由「恩返しをするターン」
SNSやラジオでも積極的に「遊☆戯☆王」を発信し続けている中島。その理由を尋ねると、「恩返し」という言葉が軸にあった。
「自分が育ってきた場所、育ってきた時間、自分を育ててくれた環境に、今恩返しをするターンだなと思っていて。例えば最近ジュニアのために作詞・作曲・振付を手掛けた曲『アイドルになった日』を公開したのですが、これは自分が育ってきたジュニアという環境に対して恩返しをしたいなと思ったので書き下ろしました。世代としては中堅なので、引っ張っていく立場として後輩に何か継承できたらいいな、会社自体に何か力になれたらいいなということを含めて書いた曲なんです。『遊☆戯☆王』も漫画を買い、アニメを見て、青春のすべてが彩られていった。『遊☆戯☆王』で友達も増えたし、喧嘩もしたし、ありとあらゆる自分の青春を彩ってくれたので、連載から30年経った今、恩返しをするべきタイミングが来たと思っていて。世の中にはポケモンカードだったりワンピースだったり、カードゲームがいっぱいある中で、自分が愛してきたカードを1番にしてあげたいなと思うので、とにかく広げていくことが自分の使命だなと。お仕事とかじゃなくて、ただ自分が好きなだけなんですけど、それだけでも嬉しいなと思える今の人生が充実しているなということで、広げています」
◆中島健人、遊戯王にハマった原点は「小さな絵画」
約27年にわたって愛し続けているという「遊☆戯☆王」。その始まりを聞くと、意外にも「アート」という答えが返ってきた。
「やっぱり最初はアートなんですよね。『遊☆戯☆王』は小さな芸術だと思っていて。僕、美術館が結構好きで、特にグスタフ・クリムト
の絵が好きなんです。『接吻』や、ニューヨークのノイエ・ギャラリーにある『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像』とか。奥に価値を持っている絵で、僕は絵からインスピレーションをもらえる人なので、昔から絵が好きだったんだと思います。
『遊☆戯☆王』も本当に小さな絵画たちなんですよ。小さな絵画を陳列できるし、手札にもできるし、身につけることもできる。そこからすごく好きになった気がします。子どもの頃から絵がすごく好きだったから、『遊☆戯☆王』は最初に自分が手に取った身近な絵画だったのかもしれない」
そして、中島が公言してやまない海馬瀬人への愛。その理由もまた、「1枚の絵」に行き着く。
「海馬は、1枚の絵に対する執着がすごいんです。ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンに対する執着と愛情。執着って結構いいことで、本当に何か1つのことを好きになれるって素晴らしい。何か1つのものを推せるし、愛でられるって、結構ご縁であると僕は思っているんです。海馬が武藤遊戯の祖父・双六の家でブルーアイズを見つけた瞬間のショッキングなシーンが、僕は結構衝撃的で。そのカード1枚を手に入れるために『このカード全部と交換してくれ』って言うんですよ。何もかも捧げていいほど、このカードの魅力に取り憑かれてしまったんだなって。1つのカードを愛するその深さに、なんか共鳴したんですよね」
自身も昔から、1つの物質、1つの個体、1つの人形を愛する性格だった。家族との旅行でも、1人で出かける時でも、何かを必ず持っていた。「その中でカードゲームで1番最初に出会ってしまったのが、海馬のブルーアイズだったんですよね。だから当時自分も海馬に投影しちゃったんだと思う。だから、同担拒否かもしれないです(笑)。自分以外にブルーアイズを持っている人間が許せなかった。今となっては全然同担ウェルカム、広げていこうみたいな感じなんですけど、当時は本当に自分以外にブルーアイズデッキを使ってるやつが腹立たしくて、1人ずつデュエルで倒していたくらい、性格まで海馬瀬人になっていた時期もありました(笑)。1枚に対する愛情の深さみたいなところが、海馬の尊敬できた部分ですし、結果そのカードと前世で結ばれていたという尊さも素敵です」
◆中島健人が取り憑かれたのは“石版”
世界観やイラスト、ストーリーの中で特に取り憑かれたものを尋ねると、ここでも予想を裏切る答えが返ってきた。ブルーアイズでも、キャラクターでもなく「石版」だという。
「僕、祖父の影響で歴史が好きなんですよね。祖父の家に行くと歴史本がいっぱい並んでいて。元々役者をやっていて、宮沢賢治の作品とかをやっていた人だったので、映画の本もいろんな書籍もある。いわゆるアンティークなものや木彫りの何かもいっぱいある中で、『遊☆戯☆王』には石版があるんですよ。石版の中に3000年前の記憶が記されている。それがすごく魅力的で。自分が祖父母の家でもらえていた価値観と『遊☆戯☆王』の本編にある石版の美しさが重なったんです。1枚の石版から3000年前を想像するし、1冊の本から日本の歴史、戦国時代とかいろんなものを想像する。昔を想起するって尊いものだと思っていて。
アニメとかも300話まで来たら1、2話が見たくなるんです。それをリアルライフの方でもやっていて、僕の今の人生では幕末を結構探る人生なんですけど、『新選組の人間だったら自分はどういう人間なのかな』『どういう風にこの時代を生き残ったのかな』とか、そういう風に重ねたりする。『遊☆戯☆王』も、いわゆる日本でいう歴史的書物のような感覚で、石版を見て当時の記録を想像しながら、今の自分に重ね合わせる。そこがすごく好きです」
◆アジアツアーで“その都市に合ったカード”を「失礼のないように」
「好き」を公言することには責任も伴う。気をつけていることを聞くと、開催中の初のアジアツアーでの“仕掛け”を明かしてくれた。台北・バンコク・ソウルの3都市を回る同ツアーは、10月3日・4日の韓国・ソウル公演でファイナルを迎える。
「唯一、一個仕掛けている点として、その都市に合ったカードを持って行っているんですよね。ファン的に『絶対違うだろ』っていうカードは持って行かないです。『え、この都市にこのカード、中島違くない?』みたいなカードは持っていかない。失礼のないように。今のところ、台北には『ラーの翼神竜』を持って行きました。華やかで晴れ晴れしいスタートの場所として、アジアツアーの開幕の場所として太陽神を。バンコクは、雨も晴らす天空竜のような『オシリスの天空竜』を持って行った。となると、最後ソウルは何を持って行くかですよね」
すでにファンの間でも予想が飛び交っているというが、「もう正解です。1個しか残っていないんで(笑)」と笑顔。「自分が神のカードの中で1番お気に入りのカードでもあって、ヒントですけど“ソウルエナジーMAX”という技があるんです。ソウルにふさわしいカードを持って行くつもりです」
最後に、収録を終えての手応えと番組の見どころを聞いた。
「知らないアニメもたくさん知れたからすごく嬉しかったし、むしろ知っているアニメはすごくテンションが上がったので、視聴者の皆さんと一緒にこの番組を楽しめるのかなと思います。ただし『遊☆戯☆王』スペシャルの場合は本当に突き抜けているので(笑)。しかも初代の『遊☆戯☆王』は本当に僕が1番愛しているから、逆にちょっと置いていっちゃったら申し訳ないんですけど…。でも女性同士でデュエルしている姿がすごくいいなと思ったので、この放送が全世界に広がってほしいなと思いました」
(modelpress編集部)
◆中島健人(なかじま・けんと)プロフィール
1994年3月13日生まれ、東京都出身。2011年にSexy Zoneとして1stシングル「Sexy Zone」でCDデビューし、2024年3月にグループを卒業。ソロアーティスト・俳優として活動する。代表作にドラマ「BAD BOYS J」(日本テレビ系/2013)、「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系/2020)、「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系/2021)、映画「心が叫びたがってるんだ。」(2017)、「ラーゲリより愛を込めて」(2022)、「おまえの罪を自白しろ」(2023)など。音楽活動では、キタニタツヤとのユニット・GEMNとしてTVアニメ「【推しの子】」第2期オープニング主題歌「ファタール」を担当。2026年2月に2ndアルバム「IDOL1ST」をリリースし、現在は初のアジアツアー「“IDOL1ST KENTY” ASIA TOUR 2026」を開催中。