バルセロナに所属するMFフェルミン・ロペスが、大ケガから得た教訓を語った。24日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。
「歩くことさえ、とてもありがたく思えるようになった」とは、フェルミン・ロペスの弁だ。ラ・マシアからトップチームに昇格したカンテラーノは、2025-26シーズンに公式戦13得点17アシストを記録する大活躍で、ラ・リーガ連覇などに貢献。スペイン代表でも次第に存在感を発揮し始め、FIFAワールドカップ2026のメンバー入りも確実視されていた。しかし今年5月、右足第5中足骨を骨折。“世界王者”になり損ねた。
そんなフェルミンは今シーズン、開幕から公式戦数試合で4得点2アシストと早くもトップフォームに戻しつつある。そして、9月の代表ウィークでルイス・デ・ラ・フエンテ監督のチームに復帰した23歳は、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』のインタビューで、「ケガをした当初は、世界が真っ暗に見えたよ。でも常に、『以前のレベルに戻る、そのために努力する』と言い聞かせてきたんだ。3カ月も離脱していたことを考えれば、かなり順調に復帰できたと思う」と心境を振り返った。
また、「もちろん辛かった。自分にも出場するチャンスがあったと思うから」と北中米W杯を逃した悔しさを口にしたフェルミンは、「最初の数日間、最初の数試合は、かなり堪えたね。現実を受け入れられなかったというか、とにかく苦しかったんだ。ピッチじゃなくて、足に包帯を巻いてソファに座っていることが本当にしんどかった」と吐露。それでも、決勝戦は現地で応援しており、「日が経つにつれて、気持ちを切り替えることができた。結局、ワールドカップの試合をほぼすべて見ていたよ」と前を向けるようになったと述べた。
大会期間中は、チームメイトと連絡を取っていたとのこと。なかでも、「ラミン(・ヤマル)とはよく話したかな」と明かすとともに、「彼の専属カメラマンから聞いた話なんだけど、ある試合で、ラミンがゴールを決めたら僕のユニフォームを掲げようとしてくれたらしいんだ。結局、ゴールを決めることができなかったから実現しなかったとはいえ、とても嬉しくなる気遣いだった」と秘話を語った。
そしてフェルミンは、「ありがたいことに、僕はこれまで大きなケガをしたことがなかった」とキャリアを回顧した上で、「タイミングはかなり不運だったけど、日々の生活や、毎日トレーニングできることの大切さを痛感した。歩くことさえ、とてもありがたく思えるようになった」と告白。「僕が心がけるようにしているのは、ケガをしていた当時の気持ちを忘れないこと。あの時、トレーニングや試合に復帰するためなら何でもする覚悟だったし、そう願っていた。こうして復帰した今、一日一日を大切に、楽しんで過ごしている」と大ケガからも学ぶことがあったと語っている。
世界王者の称号は得られなかった。一方で、得難い経験をしたのも事実だ。一回り成長して帰ってきたフェルミンがどのようなパフォーマンスを見せるのかに、注目が集まっている。