キリンチャレンジカップ2026のウルグアイ代表戦は、日本代表が劇的な勝利を飾った。1-1のまま迎えた後半アディショナルタイム、塩貝健人と上田綺世が立て続けにゴールを決め、3-1で勝利。シュート数では日本の「8」に対してウルグアイは「17」と倍以上を記録し、枠内シュートも「8」を数えた。
この日のゴールマウスに立ったのは早川友基だ。昨年7月に行われたE-1選手権の中国代表戦で日本代表デビュー。以降、ガーナ代表戦、ボリビア代表戦、途中出場したアイスランド代表戦と4試合に出場し、いずれも無失点に抑えてきた。だが、今回対峙したのはFIFAワールドカップ初代王者でもあるウルグアイ。世界トップレベルのタレントを擁する相手は、局面の強度でもさすがの力を見せた。早川は「自分の中では見える景色が普段とはちょっと違った」と振り返る。「FWの追い方やプレッシャーのかけ方も早いし、強度も強かった。結構、慎重にやっていた部分はありましたね」。これまでの4試合とは異なる相手のプレッシャーを肌で感じながら、ゴールを守った。
日本はこの日が代表デビュー戦となった松木玖生のゴールで均衡を破る。FC東京在籍時代にJリーグで対戦経験のある早川は「ウイングバックにも関わらず、ゴール前に行って得点が取れるのは、彼の能力だと思う」と称賛した。先制に成功した日本だったが、前半終了間際に早川のパスを受けた佐野海舟が自陣でボールを失うと、その流れから同点に追いつかれた。
後半に入ってもウルグアイが攻勢を強める中、早川は不規則なボールの回転やバウンドにも冷静に対応。「本当は全部キャッチできればいいですけど、そういった状況判断の部分はやれていたと思います」。難しいボールにも適切な判断を続け、勝ち越しを許さない。そして迎えた後半アディショナルタイム、塩貝と上田の連続ゴールで日本が勝ち越し、スタジアムは歓喜に沸いた。
「本当に難しい状況でしたけど、ああやってチームを勝たせる得点が取れる選手が、今の日本代表には揃っていると思います。個性やゴール前での貪欲さをこれからも見せてくれると、後ろの選手からしたらすごく助かりますね(早川)」
4試合連続無失点という記録が途切れた一方で、世界トップレベルの相手を前に新たな経験を積んだ。だからこそ、試合後に口にしたのは、すでに次の代表戦への思いだった。「代表戦の度に言っているかもしれないですけど、もう一回試合がしたいですね。やっぱりこういう経験をしたので、本当に日常が大事になってくるかなと思います」。
5試合目の代表戦を終えた早川は、今回感じたものを「日常」に持ち帰ろうとしている。「次に出る時にこの景色を忘れないというか、ちゃんとイメージしてプレーできれば、また次のステップに行けると思います」。一つの経験を次につなげる。その積み重ねが、早川のさらなる成長につながっていくことだろう。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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