日本代表は24日、キリンチャレンジカップ2026でウルグアイ代表と対戦した。
8大会連続で出場したFIFAワールドカップ2026をベスト32で終えた日本。その後、異例の半年契約を結んだ森保一監督の3期目の戦いがはじまり、来年のアジアカップへ向けた新生・日本代表がここからスタート。
キューアンドエースタジアムみやぎでのワールドカップ後初戦では鈴木彩艶のコンディション不良を受けてGK早川友基を起用。DF3枚は右から瀬古歩夢、板倉滉、伊藤洋輝が並び、ダブルボランチは佐野海舟と佐野航大の兄弟コンビに。ウイングバックは右にA代表デビューの松木玖生、左に中村敬斗が入り、シャドーにはキャプテンの堂安律と鈴木唯人、最前線には前田大然を起用した。
対するウルグアイはFIFAワールドカップ2026でのグループステージ敗退を受け、マルセロ・ビエルサ監督が退任。その後任に同国のレジェンドストライカーであるディエゴ・フォルラン監督が就任。
かつてセレッソ大阪にも在籍した指揮官はこの初陣でロナルド・アラウホやマティアス・オリベラ、ロドリゴ・ベンタンクール、ルーカス・トレイラといった欧州の強豪で活躍する選手、2トップの一角にダルウィン・ヌニェスを起用した。
青く染まった宮城の地で幕を開けたW杯後最初の一戦。立ち上がりから主導権争いがしばらく続くが、5分過ぎには続けてヒヤッとする場面も。
開始6分、ベンタンクールの意表を突くリスタートでブライアン・ロドリゲスにボックス右に抜け出されると、GK早川が触れないゴール左隅へ際どいシュートを打たれるが、ここはDF板倉のゴールカバーもあって枠の左に外れる。直後のフェデリコ・ビニャスのミドルシュートもGK早川が冷静にキャッチした。
このピンチを凌ぐと、A代表デビューの23歳MFが挨拶代わりの鮮烈な一撃を放つ。11分、ハーフウェイライン付近の左サイドで粘ってキープした中村が絶妙なサイドチェンジ。これを受けた松木がカットインを仕掛けると、堂安の中央からニアヘのクロスの動きもあってシュートコースが空く。そして。ペナルティアーク右から放った左足シュートがゴール左下隅の完璧なコースに決まり、A代表デビューを自ら祝う先制点となった。
早々のゴールで俄然試合に動きが出てくる。ウルグアイが2トップを起点にシンプルに力強い前進を見せる一方、日本はシステム上のアンマッチで浮く中村と松木の両翼を起点に意向もいい形でのポケット侵入。鈴木唯人や瀬古のミドルシュートで追加点に迫っていく。
前半半ばを過ぎると、前田が得意の裏抜けでR・アラウホとボックス内での見応え十分の攻防を見せれば、38分にはウルグアイの波状攻撃の中でボックス内のマクシミリアーノ・アラウホに決定的なシュートを打たれるが、ここはGK早川のビッグセーブで阻止した。
このまま日本の1点リードで前半終了かに思われたが、ハーフタイム直前の42分には自陣でのビルドアップの局面でもったいないボールロスト。ボックス中央に持ち込んだビニャスのシュートはGK早川が足を使ったファインセーブではじき出したが、ボックス左でこぼれに反応したM・アラウホに角度のないところから左足シュートを流し込まれ、同点に追いつかれた。
その後、勝ち越しゴールを目指して前に出たが、前半を1-1のイーブンで終えることになった。
迎えた後半、日本は佐野航大を下げて鎌田大地をハーフタイム明けに投入。対するウルグアイは前半と同じメンバーでスタートした。
後半の入りは追いついたウルグアイが押し込む展開となったが、日本も時間の経過とともに押し返していく。59分には堂安の粘りから左サイドでボールを受けた中村が得意のカットインから右足を振り抜くが、これは惜しくも枠の左へ外れる。さらに、この直後には前田がボックス内へ抜け出しかかるが、ここは前半同様にR・アラウホの好守に阻まれた。
64分、森保監督は一気に4枚替えを敢行。板倉と松木、前田、堂安を下げて鈴木淳之介、伊東純也、上田綺世、久保建英をピッチに送り出す。ウルグアイも直後に3枚替えを行い、R・アラウホに代えてホセ・マリア・ヒメネスを投入するなどメンバーを入れ替えた。
一連のメンバー交代や運動量の低下によって、後半半ば以降は少し行ったり来たりのオープンな展開に。71分には途中出場のロドリゴ・サラサールに強烈なミドルシュートを浴びるが、ここはGK早川がきっちりはじき出す。これに対して日本は相手ボックス付近で主力組の阿吽の呼吸で幾度かいい崩しを見せるが、ウルグアイも最後のところでやらせない。
76分には佐野海舟、鈴木唯人に代えて田中碧、相馬勇紀、84分には中村を下げて塩貝健人を投入。交代枠をすべて使い切る。
その後、85分には伊東の不用意なバックパスをヌニェスにかっさらわれるピンチがあったが、ここは冷静にボックス内でのファウルを回避したGK早川の判断とDF瀬古の見事なカバーリングで阻止。逆に、86分には田中、久保のパス交換から上田がボックス右に抜け出す決定機が訪れたが、飛び出したGKに対してチップキック気味に放ったシュートは惜しくも右のサイドネットを叩いた。
後半最終盤のゴールを匂わせる攻防が続く中、2分が加えられたアディショナルタイムに劇的なゴールが生まれる。相手陣内中央右でボールを持った伊東が斜めに差し込んだパスをボックス手前の上田が収めて左で背後を狙う塩貝へ丁寧なスルーパスを供給すると、塩貝は冷静にGKの股間を抜くシュートを決め切った。
微妙な抜け出しによってビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認が入ったが、最終的にオンサイドで塩貝のA代表初ゴールが認められた。さらに、後半アディショナルタイムの6分には前がかったウルグアイを引っくり返し、伊東のスルーパスに抜け出した上田がGKとDFに寄せられる寸前で右足シュートを流し込み、ダメ押しの3点目まで奪って試合はタイムアップ。
この結果、フォルラン体制初陣のウルグアイを破り、森保体制3期目の初戦を白星で終えた日本は、28日にエディオンピースウイング広島で行われるキリンチャレンジカップ2026でベネズエラ代表と対戦する。
【スコア】
日本代表 3-1 ウルグアイ代表
【得点者】
1-0 11分 松木玖生(日本代表)
1-1 42分 マクシミリアーノ・アラウホ(ウルグアイ代表)
2-1 90分+1 塩貝健人(日本代表)
2-1 90分+6 上田綺世(日本代表)
【ゴール動画】松木&塩貝のA代表初ゴールに、エース上田のダメ押し弾!