神奈川県の「箱根ターンパイク」の頂上で、まるで“大噴火した富士山”のようなカレーを見つけました。早速スプーンを手に取り“登山”を開始します。
ピリ辛なルーとトマトの甘味が「大噴火」
ドライブの途中に立ち寄る休憩スポットでは、せっかくならその場所ならではのものを食べたいところです。神奈川県西部から箱根方面へと延びる「アネスト岩田 ターンパイク箱根」で、そんな条件にピッタリのメニューを見つけました。
今回訪れたのは箱根ターンパイクの終点、大観山展望台にある「DAMMTRAX CAFE(ダムトラックスカフェ)」。注文したのは「フジヤママグマカレー」(税込み1280円)で、プラス200円でドリンクも付けました。
名前からしてなかなか強烈ですが、実物はさらにインパクトがあります。中央にはご飯が富士山のような形に盛り付けられ、その上にはマグマをイメージしたというチキンのトマトソテーがたっぷり。さらに富士山の麓を囲む街のようにカレールーとチーズが盛り付けられており、1皿全体で富士山周辺の風景を表現しています。
こういう“見た目全振り系メニュー”は、写真を撮った時点で仕事の8割くらいを終えている場合もあります。しかし、このカレーは味もしっかり作り込まれていました。カレールーはややスパイシーで、口に入れるとピリッとした辛さが広がります。一方、そこに合わせられた焦がしチーズはまろやかで香ばしく、カレーの辛さをうまく包み込んでくれました。
さらに印象的だったのが、山頂部分に盛られたチキンのトマトソテーです。チキンにはトマトの甘みがしっかり染み込んでおり、スパイシーなカレーとは対照的な味わい。カレーのピリ辛さを楽しんだあとにトマトの甘みが入り、さらに焦がしチーズのコクが重なるため、食べ進めても単調になりません。
そして、この料理の面白いところは、どこから食べるかによって味の組み合わせが変わることです。カレーとご飯だけならスパイシーに、チーズを絡めればまろやかになり、トマトソテーのチキンを合わせれば甘みと肉のうま味が加わります。見た目の楽しさだけでなく、ひと皿のなかで味を変えながら食べられるのも魅力でしょう。
ただし、ひとつ問題があります。富士山を模した料理なので、食べるためには当然、この美しい山体を崩さなければなりません。山頂のマグマことチキンを攻略し、裾野へスプーンを入れ、カレーとチーズを巻き込みながら徐々に標高を下げていきます。
数分前まで綺麗な富士山だったものが、気づけば大規模な山体崩壊を起こしていました。しかし大丈夫。これは自然災害ではありません。筆者の食欲によるものです。
思えば、展望台から本物の富士山の絶景を楽しみ、そして富士山型のカレーを食べるというのは、なかなか贅沢な休日ではないでしょうか。しかも、ご飯、チキン、トマト、チーズが入っています。炭水化物、タンパク質、野菜、乳製品が一度に摂取できるわけです。
つまりこれはカレーではなく、富士山型の完全栄養食なのかもしれません。実際に歩いて登山をしたわけではありませんが、無事に完食したので“登頂成功”ということにしました。