フタを開ければ「車内、終わったーー!!」 たった158円“値段のバグった怪物パスタ” 茨城空港へ北海道から直送

タクシー市場拡大の”鍵”とは?

空港内も、空港の直前も「北海道のコンビニ」に包囲されている茨城空港。そこで存在感を放つ名物コンビニグルメは、もはや空港グルメといっても過言でありません。それは「158円の怪物」です。

これは開けたらヤバいーー! 凄まじい破壊力の怪物「税別158円」

 茨城空港へクルマで向かっていたときのことです。目的地を目前にして、小腹が空いてきました。本気の食事をするほどではありません。しかし何か「料理」を食べたい。そんな絶妙に面倒くさい胃袋を抱えながら走っていると、関東では珍しいオレンジ色の看板が目に飛び込んできました。なんと「セイコーマート」です。

 北海道では圧倒的な店舗網を持ち、価格と品揃えがいろいろおかしいことで知られるコンビニですが、実は本州にもあります。その数少ない出店地域が茨城県と埼玉県、しかも今回見つけたのは「セイコーマート茨城空港店」です。茨城空港の直前で北海道に遭遇しました。

 店へ入ると、店内調理の「HOT CHEF(ホットシェフ)」商品をはじめ、セコマらしい商品がズラリ。そのなかで筆者の目を奪ったのが、激安の麺類総菜が並ぶ一角でした。そこで異様な存在感を放っていたのが「チキンたっぷりペペロンチーノ」です。

 価格は158円(税別)。完全にバグってます。

 容器のなかにはパスタが入り、その上をゴロゴロとしたチキンのガーリック焼きが覆っています。さらに、おろしニンニクと輪切り唐辛子を投入。申し訳程度にボイルキャベツまで添えられています。これで158円という値札には、世のコンビニグルメを一瞬で無に帰すような破壊力があります。しかも、かつては100円だったというのだから恐ろしい話です。そのうえ札幌から直送されています。どうなっているのでしょうか。

 さっそくレンジでアツアツに温めてもらい、クルマへ戻ります。そして容器のフタを1mmほど開けました。ヤバい。これを開けたら絶対ヤバい。まだ1mmです。しかし、すでにニンニクがいます。

 ここでひるんではいけません。意を決してフタを全開にすると、ニンニクの香りのなかでも特に鼻を刺す部分だけを抽出して濃縮したような、強烈な香りが車内へ広がりました。ペペロンチーノを開封したというより、何らかの封印を解除してしまった気分です。

「分かりやすく食欲を刺激する味」

 まずパスタを食べてみます。ニンニクと油の風味が絡んだシンプルな味わいで、輪切り唐辛子の刺激も加わります。ただし、この商品の本当の主役は明らかにその上です。

 ここからが本番です。鶏の脂とニンニクをまとったチキンをひとつずつつまんでいきます。158円の商品とは思えないほど肉がしっかり入っており、ガーリックのパンチと鶏の旨味が合わさって、非常に分かりやすく食欲を刺激する味。パスタ料理を食べているというより、ニンニクまみれの鶏肉を食べるために麺という“土台”が用意されているような気さえしてきます。そして、その横にはボイルキャベツが添えられています。

 こんなにニンニクと鶏肉で攻めておきながら、最後の最後に「野菜も食べてくださいね」と言わんばかりにキャベツを添えてくれている。その優しさが泣けます。量は申し訳程度ですが、あるのとないのとでは健康への安心感が違います。

 これだけ食べても熱量は449kcal。筆者の基準では、完全におやつです。本格的な食事はいらないけれど、パンやお菓子ではなく、温かい「料理」をひとつ食べたい。そんなときに158円でこのニンニクとチキンを投入できるのですから、もはや大人の駄菓子と呼びたくなります。

 そして食べながら思ったのが、これを北海道の厳冬期に食べたら最高だろうな、ということでした。店でアツアツに温めてもらい、寒い車内へ戻ってフタを開ける。ニンニクと鶏の香りが一気に広がり、熱々の麺と肉を頬張る。きっと幸せでしょう。食べ終わったあとクルマがしばらくニンニクの支配下に置かれるとしても、です。

 ちなみにセイコーマートは、茨城空港のターミナル内にも「エアポート茨城店」があります。つまり空港へ向かう途中にもセコマ、空港に着いてからもセコマです。ここまで空港を包囲しているなら、もう「チキンたっぷりペペロンチーノ」は茨城空港グルメと言ってもいいのではないでしょうか。

 なお、車内の換気が完了するより先に、筆者は次の食事について考え始めています。