ずーっと2車線で激混み! 国道6号の“バイパス空白地帯”を少し埋める5.8km「千代田石岡バイパス」建設は佳境へ 「え、終点どこ?」

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茨城県石岡市で国道6号「千代田石岡バイパス」の建設が進んでいます。国道バイパスの“空白地帯”で、わずかに事業化されている区間ですが、完成すればどう便利になるでしょうか。

「バイパス空白区間」の解消へ

 茨城県石岡市内で国道6号「千代田石岡バイパス」の建設が進んでいます。このバイパスはどこまで進んでいて、どのような便利さをもたらすのでしょうか。

 千代田石岡バイパスは、土浦市から石岡市にかけて計画されている全長15.7kmの国道6号バイパスです。そのうち、石岡市街地を迂回する5.8kmのみが1998年に事業化され、2004年度から工事に着手しています。道路は幅員30.0m・4車線で計画されています。

 土浦市からかすみがうら市、石岡市、小美玉市、茨城町にかけては、常磐道が国道6号の代わりをある程度果たしているためか「バイパス空白区間」となっており、2車線の現道では混雑が慢性化しています。そのなかで千代田石岡バイパスの事業区間は、常磐道の千代田石岡ICに接続する国道6号から石岡市街の手前で東側に大きく迂回し、市街地を避けて北上する線形をとっています。

 沿道は主に丘陵地で、低地部分や主要交差道路、鉄道を橋梁や盛土で横断していきます。工事着手から21年が経ち、恋瀬川の橋梁をはじめとする主要な構造物は形になってきています。国道355号の跨道橋は、355号に並行する旧鹿島鉄道の廃線跡を活用した「かしてつBRT」のバス専用道もまたいでいます。

 2026年3月末時点の進捗率は、用地99%、全体では約80%となるなど、事業は終盤に差し掛かりつつあります。

北へ延びるはずが「終点どこだろう…」

 ただ、事業区間の終端部は少し不思議な印象がありました。終端は「石岡市東大橋」とされているのですが、主要道路に接続せず唐突に事業区間が終わる印象を受けます。

 それもそのはず、千代田石岡バイパスはこの「石岡市東大橋」内の末端の数百メートルのみ、事業化されていません。本来であれば、そのまま北へ延びるはずの未事業化区間には、わずかに工事用道路だけ通されています。

 この終端部は、国道バイパスの進路を北西に変え、石岡自動車学校の脇をかすめて、県道7号石岡筑西線へと通じる計画となっています。石岡筑西線は市街地を貫いて北西へ延び、石岡市の山中で2025年に県内最長の一般道トンネルとして開通した「上曽トンネル」(3538m)で筑波山地を貫く広域移動ルートです。

 現在の千代田石岡バイパスの事業区間は、いわば石岡市街地を貫く国道6号に対して「コ」の字型に迂回する線形です。石岡筑西線や国道355号などと連携し、外縁部から市街地に流入する交通をスルーさせる効果はありそうです。

 ちなみに、事業評価などでは「茨城空港へのアクセス短縮」も謳われています。確かに国道6号現道より空港には近づきますが、現在の事業区間は、茨城空港の正面に通じる「茨城空港アクセス道路」まではつながりません。千代田石岡バイパスの次の区間として事業化に向けた検討が進む「小美玉道路」が実現すれば、茨城空港アクセス道路とも接続を果たして分かりやすい空港アクセスになるかもしれません。