【「付き合ってあげてもいいかな」インタビュー後編】「一気に距離が近づく瞬間」第1話ラストシーンは試行錯誤 鞘師里保が小西桜子に助けられた場面とは

タクシー市場拡大の”鍵”とは?

9月10日スタートのドラマ「付き合ってあげてもいいかな」(MBS/毎週木曜深夜0時59分~)でW主演を務める鞘師里保(さやし・りほ/28)と小西桜子(こにし・さくらこ/28)。インタビュー後編では、初共演でのお互いの印象や第1話ラストシーンの撮影秘話について語ってもらった。

◆鞘師里保&小西桜子W主演「付き合ってあげてもいいかな」

国内で累計閲覧数1億view超えを突破、アメリカ・タイ・ドイツ・韓国・台湾で翻訳版が発売されるなど、国内外で合計約100万部超えを記録し、8年連載のロングランヒットを経て2025年完結を迎えた人気作「付き合ってあげてもいいかな」が実写化される。

「超モテるのに好きな人と両想いになったことがない」みわ(小西)は、大学入学を機にお調子者の冴子(鞘師)と急接近。互いに「女性が好き」という共通点と出会いの貴重さから、ノリで付き合うことになる。実際に「恋人がいる」楽しさや新鮮さを味わいながら関係を深めていくが、関係が深くなるほど、これまで抱えてきたトラウマや不安、思わぬ欲が浮き彫りになっていく。結ばれる前ではなく「付き合ったあと」に焦点を当て、恋愛において最も普遍的でありながら描かれてこなかった領域を、リアルな本音とほろ苦さとともに描く。

◆鞘師里保&小西桜子、初共演の印象

― 初共演のお互いの印象と、撮影を重ねる中で新たに見えた一面があれば教えてください。

鞘師:小西さんに初めてお会いした時、桜子という名前の通りまとっている雰囲気が柔らかい春風のようで、会った瞬間にそのテンポ感が「みわだ」と直感で思いました。原作を読ませていただいていたというのもあるのですがここから作品を一緒に作り上げられるというイメージがふわっと広がって「みわだ」と思ったのが第一印象ですね。

小西:まず見た目もすごく冴子だなと思いましたし、鞘師さんがいてこその実写化なんじゃないかと思うくらい、本当に唯一無二の存在の方だなと思いました。表現者としてもたくさん魅力を持っている方なので、今回一緒にお芝居できるのがすごく楽しみでした。撮影が始まってからも本当にお芝居に対しても真摯ですし、コミュニケーションもたくさん取ってくださり、最後まで駆け抜けることができたのも鞘師さんだったからだなと思っています。

◆鞘師里保&小西桜子、お互いに刺激受けたこと明かす

― お互いに刺激を受けたことや、影響を受けた部分があれば教えてください。

鞘師:毎日刺激を受けていました。たぶん私たちは、お互いに初日からすぐ仲良くなれるタイプではなかったと思うんです。だからこそ、お互いの様子をうかがいながら少しずつ関係を深めていきました。作品の中の冴子とみわも恋人になっていく関係ですが、本当の意味で相手の内面を知っていくのは順を追ってからなんですよね。だからこそ新しい関係性や空気感が生まれていく。私たち自身も、現場で少しずつ距離を縮め、お互いを知っていく過程が、その二人の関係の変化とすごく重なっていた気がします。約1ヶ月の撮影で私たちが積み重ねた時間も、ちゃんと作品に反映されていると思います。

小西:鞘師さんは本当にすごく一つひとつ受け止めてくださる方です。感情のキャッチボールに対してもまっすぐ受け取ってくださるので、私も遠慮することなく安心してボールを投げられましたし、そのおかげで毎回新鮮な感情でお芝居ができました。冴子とみわは毎シーン毎シーンいろいろな感情の流れがありますが、その積み重ねを作っていく上でも本当に助けていただいた部分がたくさんありました。

鞘師:小西さんはいつも気付いたことをポイントで投げかけてくださいます。そのおかげで「そういう気持ちもあったんだ」と冴子として気付かされることがたくさんありました。小西さんがそう思ってくださるから理解できた部分もあったので、いつも教えていただいて本当に勉強になっていました。

◆鞘師里保&小西桜子、監督と重ねた話し合い

― 山田佳奈監督と洪先恵監督とは、役柄やお芝居についてどのようなお話をされましたか?

鞘師:全体を通してもそうですし、それぞれのシーンについても、限られた時間の中でできる限り2人の心情や、どういう地点ですれ違っているのかということを丁寧に話し合いました。そこを話し合わないと、すれ違いが大きなすれ違いのままになってしまう部分もあったと思うので、お互いにその時みわが思っていること、冴子が思っていることを意見を出し合いながら、丁寧に作っていけたと思います。同じ言葉でも、監督と私たちが考えている心情が少し違うかもしれないと感じる場面もあったので、お互いの解釈のピントをどう合わせていくかについては、監督と私たち2人でじっくり話し合いました。その都度、現場でしっかりお話しさせていただけたと思います。

小西:本当にどのシーンもすごく大切で重要な意味を持っているシーンばかりだったのですが、監督のおふたりがすごく楽しい空気を作ってくださる方だったので、とても安心して撮影に臨めました。最初に役についてご相談した時、「求められることを役者として演じよう」と思っていたのですが、山田監督が「小西さんが思うみわをやってください。それを寄せるかどうか、どうアレンジするかはこちらが担うので、小西さんはまず自由にやってくださいね」と言ってくださったんです。その言葉がすごくうれしかったですし「信頼して任せることができる、良いチームなんだな」と思いました。

◆鞘師里保&小西桜子、撮影秘話

― どのシーンもすごく大切で重要だというお話がありましたが、第1話ではラストのシーンが印象的でした。お2人で話し合ったことや、監督とお話をされたことはありますか?

鞘師:2人の関係がもっと深くなっていくことを象徴するようなシーンでもあるので、勢いも大事ですし、初めてゼロ距離になるというか、一気に距離が近づく瞬間でもあるので、2人にとって初めての瞬間の空気感をすごく大事にしたいと思っていました。その空気感が伝わるように、顔の角度や手の位置など「どういうふうにしたら伝わるか」ということを皆さんにアドバイスいただきながら撮影しました。それこそ、撮影の中でも初日の方に撮ったシーンだったので、試行錯誤しながら作り上げていったという感じです。

小西:プロデューサーさんをはじめ、たくさんの方と感覚を共有しながら作っていきました。感情面はもちろんですが、色々な部署の皆さんが映像としても繊細に工夫してくださったシーンでした。観てくださる方をぐっと引き込むような吸引力のあるシーンになるように、みんなで楽しみながら、真剣に作り上げていけたと思います。

― 冴子とみわの距離がより近づいていくそのシーンで、2人の関係性をどのように捉え、それぞれの役柄をどう意識して演じましたか?

鞘師:お互いに「今かな」と思えるタイミングではあるのですが、より冴子が引っ張っていきたいというか、みわをリードして導いていくような様子をしっかり示せるようにということは意識したと思います。

小西:みわはピュアで不器用なぎこちなさがあるような子だと思います。それを、表面的な感覚で演じるのは違うと思ったので、本当に恥ずかしいという気持ちを自分の中でしっかり作って、その恥ずかしさをごまかそうとする感覚というか、「こうやろう」と決めるのではなく、その気持ちに身を委ねながら演じました。

◆鞘師里保&小西桜子、葛藤の乗り越え方

― 先ほど、主人公たちが葛藤を抱えている姿が印象的だとおっしゃっていましたが、お2人自身は葛藤を抱えた際、どのように向き合って乗り越えていますか?

鞘師:練習で解決することなら、いくらでも練習を重ねます。でも、自信や気持ちの問題だと、どうしても乗り越えられない時があるんです。 ありがたいことに、周りで支えてくれる人たちが「大丈夫だよ」と言ってくれても、私は「そうは言っても…」と素直に受け入れられないタイプで。でもそういう時こそ、「自分が信用している人たちを信用しなければ」と自分に言い聞かせています。そうやって力いっぱい階段を踏みしめて上がることも必要なのかなと。 ただ最近は、「難しい」と悩む自分自身を「これも自分なんだ」と認めるだけで少し気が楽になるので、そういうふうに割り切れるようになってきました。

小西:場合にもよるのですが、自分の実体験や今まで乗り越えてきたことに支えられることはあります。もし、美味しいものを食べて寝たら直る葛藤だったら、本当に温かいお風呂に入って、美味しいものを食べて寝ます。それでも解決しないようなことだったとしても、自分が限界まで考えて後悔がないところまで向き合えたことなら、その時すぐに正解が見えなくてもいつか「あの時、自分はベストを尽くした」と認められる日が来ると信じています。だから、とにかく誠実にやることかなと思います。

◆鞘師里保&小西桜子の夢を叶える秘訣

― モデルプレスの読者の中には夢を追いかけている方が多くいらっしゃいますが、ご活躍を続けるお2人が考える「夢を叶える秘訣」を教えてください

鞘師:順序立てて目標を決めることはとても大切だと思います。それに加え、最近は自分がどういう思いでやってきたか、どういう思いで取り組んでいるかという過程が、のちのち自分の中で実るのではないかと思うようになりました。その道のりが誠実であれば、どこにたどり着いたとしても「気持ちよかったな」「良かったな」と腑に落ちる瞬間がきっとあると思います。なので、今頑張れることや頑張りたいことがあるなら、それを楽しむこと、集中できる時間を作ること。そして、今一生懸命になれていること自体がとても素敵なんだと思って、過ごしていただけたらいいなと思います。

小西:夢を抱くのは「これが好き」という純粋な気持ちや「これをやっていると心が躍る」という感覚がきっかけになることもあると思います。その過程では、本当に色々なことが壁として立ちはだかると思うのですが、それ以上に、むき出しのピュアな気持ちの力はすごく強いと思っています。なので、その感覚をなるべく忘れないようにして、見失いそうになったら立ち返れるような自分にとって宝物みたいな記憶をストックしておいて、いつでも思い出せるようにしておくといいのではないかなと思います。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆鞘師里保プロフィール

1998年5月28日生まれ、広島県出身。2011年にモーニング娘。9期メンバーとしてデビュー。グループ卒業後のニューヨーク留学を経て、圧倒的なパフォーマンスを武器にソロアーティストとして活動する傍ら、俳優としても独自の表現を深めている。2023年にはBS松竹東急「めんつゆひとり飯」にて連続ドラマ初主演を果たす。近年の主な出演作品は「推しを召し上がれ ~広報ガールのまろやかな日々~」(2024年/テレビ東京)、「ワタシってサバサバしてるから2」(2025年/NHK総合)、映画「十一人の賊軍」(2024年)など。

◆小西桜子プロフィール

1998年3月29日生まれ、埼玉県出身。2019年、三池崇史監督作『初恋』のヒロインオーディションにて、3,000人の中から抜擢。同作はカンヌ国際映画祭「監督週間」に選出されるなど国内外で高く評価された。近年の主な出演作品に、ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(2025年/TBS)、「サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~」(2026年/テレビ東京)、映画『終点のあの子』(2026年)、『2126年、海の星をさがして』(11月13日全国公開)など。

◆「付き合ってあげてもいいかな」概要

2026年9月10日(木)より順次放送スタート【24分・全8話】
MBS 9/10より毎週木曜24:59~ ※初回放送は25:04スタート
テレビ神奈川 9/10より毎週木曜23:30~
チバテレ 9/11より毎週金曜23:00~
テレ玉 9/16より毎週水曜24:30~ 
とちテレ 9/17より毎週木曜23:30~
群馬テレビ 9/17より毎週木曜24:00~