チェルシーは16日、オーナー権の移行について発表した。
チェルシーでは2003年からロシア人オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏によって所有されてきたが、ロシア・ウクライナ情勢の影響に鑑み、同氏は2022年3月2日にクラブ売却の意思を表明。そして、同年5月にトッド・ベーリー氏ら投資家グループとクリアレイク・キャピタルのコンソーシアムが共同で25億ポンド(約5222億円)と見られる金額でクラブ株式を購入した。
会長は5年ごとに交代することになっていたが、これまでベーリー氏が会長を務めてきたなか、2024年9月にはクラブ買収当時からの目標である新スタジアムの建設案などを巡って、クラブ株式の61.5パーセントを保有するクリアレイク・キャピタル側と対立していることが報じられていた。
その後、本格的な内戦には発展しなかったものの、オーナーグループ内で協議が始まり、双方が互いの持ち分を買い取る可能性を模索する事態となっていたが、最終的にはそれぞれ12.8%の株式を保有していた会長のベーリー氏、取締役のマーク・ウォルター氏、スイスの富豪ハンスイェルク・ヴィス氏が株式を売却し、共同創設者であるベハダ・エグバリ氏とホセ・E・フェリシアーノ氏が率いるクリアレイク・キャピタルがクラブの完全な支配権を掌握することになった。
なお、ヴィス氏は引き続きオーナーグループの重要なステークホルダーおよびパートナーとしてクラブにとどまることになるが、この移行によってクラブの日常業務、経営体制、および戦略に変更はないことも明らかになっている。
これにより、会長職を退任することになったベーリー氏はクラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントを発表している。
「チェルシー・フットボール・クラブの会長を務めたことを光栄に思う。プレミアリーグ、コーチや選手、チェルシーの有能な経営陣やスタッフ、そして熱心な多くのファンなど、クラブの明るい未来を築くために尽力してくれたすべての方々に感謝する」
「私はクリアレイクやオーナーグループ全体とのパートナーシップ、そしてクラブの短期および長期的な成功を支えるために下した共同での意思決定や投資を大切にしてきた。クリアレイクのリーダーシップの下、チェルシーが今後も成功を収めるための体制が整っていると確信している」
また、完全な経営権を取得したクリアレイク・キャピタルのエグバリ氏とフェリシアーノ氏も連名で以下のようにコメントしている。
「トッドは我々がチェルシーを所有する期間を通じて重要なパートナーであり続けた。会長としての彼の尽力と貢献に感謝の意を表する。彼は今後も常にチェルシーの歴史とファミリーの一員であり続けるだろう。クリアレイクは2022年以来、チェルシーの過半数株主を務めてきた。完全な経営権の掌握に向けて進む中で、我々は引き続きクラブのインフラ、競技面でのパフォーマンス、選手育成に投資を行い、チェルシーとそのサポーターのために長期的な成功をもたらすことに注力していく」