物議醸すマンチェスター・ダービーの誤審はVARの確認漏れ…責任者も落胆「本当に残念」

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 誤審が認められた“マンチェスター・ダービー”の判定の問題点が明らかになった。15日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 13日に行われたプレミアリーグ第4節のマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティの一戦は、60分のアーリング・ハーランドの得点でマンチェスター・シティが1-0で勝利を収めていた。しかし、当初オフサイドと判定されていたハーランドの決勝点は物議を醸す決勝点となった。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)での確認によって、ハーランドの位置はオンサイドだったことから得点が認められていたが、ボールに触っていなかったものの、ボールに向かって飛び込んで相手選手のプレーに影響を及ぼしていたエンソ・フェルナンデスが、オフサイドポジションにいたことは考慮されないまま、得点が認められる形となっていた。

 これにより、試合終了からわずか数時間後にイングランドの審判業務を統括する組織である『Pro Ref(旧:PGMOL)』は、同場面において判断ミスがあったことを公表したものの、大きな批判を浴びる事態となっている。

 そうしたなか、『Pro Ref』の責任者であるハワード・ウェブ氏が、今シーズン初となる審判の交信音声を公開する番組の『Match Officials Mic’d Up』に出演。VAR担当のマット・ドノヒュー氏とアシスタントのブレイク・アントロバス氏による試合中のやりとりが公開されると、両者はハーランドの状況に意識が集中しすぎて、視野が狭くなり、E・フェルナンデスのオフサイドの有無を一度も検討していなかったことが明らかになった。

 これを受け、ウェブ氏は「この結果には本当に失望している。我々全員がそうだ」とVAR担当の両者が見落とすというミスに落胆していることを明かした。

「審判員たち自身が、誰よりもそのことを痛感している。彼らは自身の仕事に強い誇りを持っていて、今回の事態で期待に応えられなかったことに深く心を痛めているのは明らかだ。彼らは代表戦による中断期間が終わるまで、再び試合の審判を務めることはない」

 また、今回のミスが起きた要因についてウェブ氏は「VAR担当者はハーランドに集中しすぎていた」と語りながら、VARアシスタントを務めたアントロバス氏からのサポートが不足していたと振り返った。

「彼はハーランドがオンサイドであることを確認し、正当なゴールだと判断した。フェルナンデスの位置がプレー全体に及ぼす影響を完全には評価できていなかった。彼はフェルナンデスがボールに触れたかどうかを確認しようとはした。もし触れていれば、ハーランドにボールを流してゴールにつながる可能性があったからだ」

「あの瞬間、彼(ドノヒュー氏)は視野が狭くなっていた。そこから彼を救い出すのはチームの他のメンバーの役割だけど、残念ながら今回はそれができなかった。フェルナンデスはボールに触れていないものの、プレーに明確な影響を与えていたため、主観的なオフサイドとして極めて明白なケースに見えたけど、それが特定されなかったことは本当に残念なことだ」

「このゴールは取り消されるべきだった。非常に残念ながらそうはならなかったけど、我々はこれを検証・反省し、こうした異例のミスが二度と起こらないよう教訓を活かしていきたいと考えている」

【ハイライト動画】誤審と判断されたハーランドの決勝弾