解任が決まった前バレンシア指揮官が心境を綴る「単なる別れではない。一つの歴史、一つの想いへの別れだ」

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 バレンシアは13日、カルロス・コルベラン監督の解任、およびサッカー部門の最高経営責任者(CEO)を務めるロン・ゴーレイ氏をはじめとする幹部スタッフの退任を発表。同日、コルベラン監督が自身の公式Instagram(@carloscorberancoach)に別れの言葉を綴った。

 今夏に日本代表MF佐藤龍之介が加入したバレンシアは、今季ラ・リーガ序盤戦で苦しい戦いを強いられている。第5節終了時点での成績は1分け4敗。開幕戦となった第2節セルタ戦こそスコアレスドローで終えたものの、以降はベティス、デポルティーボ、バルセロナ、セビージャ相手に連敗を喫しており、現在は最下位に沈んでいる。

 このような状況を受けて、クラブはコルベラン監督との契約解除を決断。加えて、サッカー部門CEOのロン・ゴーレイ氏をはじめとする幹部スタッフの刷新も明かしていた。

 解任が決まったコルベラン監督は、自身の公式Instagramを通して、「心からの感謝を申し上げる」とした上で、次のような文章を投稿。バレンシアを指揮した日々を振り返り、率直な心境を明かしただけでなく、それぞれの関係者へ感謝の言葉を伝えた。

「バレンシアで指揮を執ったこの629日間で経験したすべてに対し、感謝の言葉を尽くしたい。これは単なる別れではない。私は一つの歴史と、一つの想いに別れを告げるのだ」

「まず初めに、このクラブが持つ、そしてこれからも持ち続ける、最大の財産であるサポーターの皆さんに感謝を申し上げる。皆さんは常に私たちのそばにいてくれた。時には思うようにいかないこともあったが、皆さんの厳しさを込めた期待が、私たちに日々より良いチームになるよう努力する導きとなった。皆さんの情熱、期待、そして想いは、私が決して忘れることのないものだ」

「また、私が指導する光栄に恵まれたすべての選手たち、すなわちチーム全員の価値を称えたい。みんなの努力、プロ意識、そして日々の取り組みに感謝している。私たちは共に困難な瞬間も経験したが、私は常に、みんなの向上意欲と、バレンシアのエンブレムを守る姿勢を高く評価してきた」

「同様に、初日から私の仕事を格段に楽にしてくれたクラブの全スタッフの皆さんにも感謝する。それは、表舞台には立たない皆さんも含まれている。彼らなしに、私たちの仕事は成り立たなかったのだから」

「そして最後に、キアット・リム会長を筆頭とするクラブ経営陣の皆さんに、このプロジェクトを私に託し、故郷のチームを指揮する機会を与えてくださったことに感謝したい」

「指揮を執った72試合を経て、私ここで経験したすべての素晴らしい瞬間を胸に刻んでいる。常に最善を尽くすよう努めてきた。バレンシアが、現在も将来も、最高の幸運に恵まれることを心から願うばかりだ」

「私の心はいつまでもこのクラブにある。バレンシアは、これからもずっと私の人生の一部であり続けるのだからね。アムント・バレンシア!」

 現在43歳のコルベラン監督はバレンシアの出身で、ビジャレアルやアルコルコンのカンテラ(育成組織)、さらにはアル・イテハドやアル・ナスルといったサウジアラビアのトップチームでもアシスタントコーチを務めた。2016年11月、キプロスのドクサ・カトコピアで自身初となるトップチームの指揮官を経験すると、ハダースフィールドやウェスト・ブロムウィッチ等を経て、2024年12月、バレンシアの監督に就任した。

 当時のバレンシアは、クラブOBとして知られるルベン・バラハ監督の下、降格圏に沈んでいたものの、後を引き継いだコルベラン監督は、最終的に2024-25シーズンのラ・リーガでバレンシアを12位へ導いた。就任2年目の昨季は、稀に見る混戦の中でボトムハーフを彷徨ったものの、最終的には9位でフィニッシュ。一桁順位でシーズン覆えるのは2年ぶりだった。

 ただし、今季は先のとおり、序盤から苦しい戦いを強いられた。シーズン序盤にして契約解除が決まり、故郷での指揮は、629日間で幕を閉じた。

【ハイライト動画】コルベラン監督の“ラストマッチ”