沖縄知事に自民系古謝氏=12年ぶり辺野古容認派―現職・玉城氏に大差

クレーンゲーム景品の変化に注目

 任期満了に伴う沖縄県知事選は13日、投開票され、自民党など保守勢力が推した前那覇市副市長の古謝玄太氏(42)が、革新系が中心の「オール沖縄」の支援を受けて3選を目指した玉城デニー知事(66)らを大差で破り、初当選した。古謝氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を容認する立場。移設反対だった県政が12年ぶりに転換する。
 沖縄が本土に復帰した1972年以降に生まれた知事は初めて。同県の公選知事として史上最年少となる。古謝氏は13日夜、那覇市で記者団に「県政を継続するか、刷新するかが問われた」と指摘。「デニーさんの県政にも敬意を表しながら、沖縄を前に進めていきたい」と語った。
 高市早苗首相(自民総裁)は知事選を「政権基盤を占う」と位置付けており、国政運営に追い風となりそうだ。自民の鈴木俊一幹事長は記者団に、「政権基盤をより安定させることができた」と強調。政府は「民意」を踏まえ、移設を推進する構えだ。
 96年4月の日米両政府による普天間返還合意以降の知事選は、移設問題が最大の争点だった。だが、辺野古沖の工事は進み、県は国との法廷闘争にことごとく敗訴。県民の関心も一時に比べ薄れたとみられる。近年の首長選で敗北が続くオール沖縄は12年間占め続けた知事ポストを失い、退潮が鮮明となった。
 玉城氏は13日夜、那覇市で支援者に「辺野古は造れない。(移設反対と)県民を代表して主張したことは間違っていない」と述べた。
 選挙戦で古謝氏は政府・与党とのパイプをアピール。経済振興策を前面に打ち出した。玉城氏は移設反対の主張を抑え、好調な観光業など2期8年の実績を訴えたが及ばなかった。
 古謝氏は自民と維新、国民民主、参政、日本保守各党と公明党県本部が推薦。玉城氏は立憲民主、共産、社民各党などの支援を受けた。
 知事選には会社社長の兼島俊氏(48)、会社代表の比嘉隆氏(49)、政治団体代表の屋良朝助氏(74)、医療法人会長の末吉正弘氏(73)の新人4人も出馬した。
 

 ◇古謝玄太氏略歴
 古謝 玄太氏(こじゃ・げんた)東大薬卒。08年総務省に入り、官房副長官補付や復興庁参事官補佐などを経て22年12月那覇市副市長、26年2月辞職。42歳。那覇市出身。