「いずれ結婚」初めて8割下回る=利点見いだせず意欲低下―初婚の出会いネット倍増・厚労省調査

クレーンゲーム景品の変化に注目

 「いずれ結婚するつもり」と考える未婚者が男女共に初めて8割を下回ったことが11日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査で分かった。結婚そのものに利点を見いだせておらず、意欲が低下傾向にあることが浮き彫りとなった。
 同研究所の担当者は「一人の生活を続けても寂しくないと考える人や乳幼児との触れ合い経験を持たない人も増えており、結婚意欲や出産意欲の低さとも結びついている」と分析している。
 調査はおおむね5年おきに実施し、昨年6月に18歳以上~55歳未満の独身者と、妻が55歳未満の夫婦を対象とした。有効回答のあった独身者6756人と夫婦5024組の回答を分析した。前回調査は2021年だった。
 独身者のうち18~34歳の未婚者3459人を対象とした調査では、「いずれ結婚するつもり」と回答した割合は男性75.1%、女性77.8%だった。前回から男女共に6ポイント以上低下し、1982年の独身者への調査開始以来、初めて8割を下回った。
 一方、「一生結婚するつもりはない」は男性が6.7ポイント増の24.0%、女性は6.9ポイント増の21.5%となり初めて2割を超えた。結婚に利点がないと考えている人は男性42.8%、女性36.0%となり、いずれも約7ポイント増えた。子どもや家族を持ったり、精神的やすらぎを得たり、経済的余裕が生まれると考える人が減少した。
 夫婦のうち、結婚5年未満の初婚同士の出会いは「インターネット」が2割を占めた。前回から倍増し、「職場や仕事」「友人・兄弟姉妹を通じて」と並んだ。夫婦の理想の子ども数は平均2.18人で、やや減った。不妊検査や治療を受けた夫婦は4.4組に1組の割合だった。