米ラスカー賞に日本人4人=基礎と臨床でダブル受賞―睡眠研究の筑波大・柳沢氏ら

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 米ラスカー財団は9日、医学分野で最も権威ある科学賞の一つとされるラスカー賞の基礎医学研究部門に、重要な睡眠制御因子のオレキシンを発見した柳沢正史・筑波大教授(66)らを選んだと発表した。臨床医学部門で血友病Aの治療薬「ヘムライブラ」を開発した中外製薬の研究者3人を選んだ。
 柳沢氏は1998年、睡眠リズムを制御するオレキシンを発見。睡眠と覚醒のメカニズム解明に大きく貢献した。また、オレキシンを欠損する遺伝子変異マウスの研究から、突然深い眠りに落ちる睡眠障害「ナルコレプシー」に似た行動異常が起きることなどを見いだし、根本治療薬の開発につなげた。
 中外製薬の元シニアフェロー服部有宏さん(66)、同社研究本部の北沢剛久副本部長(57)、井川智之本部長(49)の3人は、血友病A患者で欠乏している血液を固めるために必要な因子の働きを代替する抗体を開発。投与しやすく、持続的な出血予防効果を実現する新薬に寄与した。
 柳沢氏は「身に余る光栄。睡眠科学という世の中であまり大きな注目を受けていなかった分野で最高峰の学術賞を頂けたことは、この分野のさらなる研究発展を期待するものとして大変勇気づけられる」とコメントした。 
〔写真説明〕柳沢正史教授